【考察】NHKnews7では、なぜ不都合な真実が報道されないのか?
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何かの専門家でもなんでもありません。また、NHKという団体を誹謗中傷する意図はないことを前提にお読みください。
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2022年9月22日(木)
15:30頃、日銀黒田総裁「利上げをすることはありません」
17:00頃、財務省財務官「円安に対して断固たる措置に踏み切った。……(為替介入に踏み切るのですか? の質問に対して)そうです」
日銀黒田総裁の発言を受けて、円安加速、一時期1ドル145円台まで値下がり。
財務省の記者会見後、1ドル140円まで円が高騰。ドルが急落。
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今現在時刻、21時01分。円安が進み1ドル142円台だった頃、NHKnews7では為替取引用に証券口座を作る人が普段の2倍以上に急増したことを、ほんのちょこっと触れていた。つまり1ドル142円台だった頃にFXに参入した人は軒並み大損したしたという事実が国民の間には広がっているはずである。
投資は怖いね、というのが今日の事実である。しかし、円ドル相場が急落したことにより大損した人のインタビューなどは一切流れなかった。それどころか、カーボン・クレジット市場が始まりました、と新しい取引が始まったことを素晴らしいことのように伝えていた。
カーボン・クレジット市場が始まったのは良いが、その取引相手は企業対企業の取引の開始が始まっただけであり、情報が命の企業の経営者には既に情報が行き渡っているはずの報道であり、国民の大半の学生ないしは労働者階級にはなんの縁もない話である。しかし、そこで華々しく取り上げられたのは「やっぱり市場取引っていいよね。東京証券取引所は怖くないよ。さあみなさん国策に合わせて投資をしていきましょう」みたいなことを感じてしまった。
カーボン・クレジット市場が始まったことなど国民の大半はどうでもいい。それよりもFX投資で大損した人の現実を取り上げるべきだ。それに、投資を促した張本人は「新しい資本主義」で投資の拡大を促している岸田政権そのものではないのか。もしくは「老後2000万円問題」を発言した麻生副総理にも問題の根源はあるのではないか。
または、黒田総裁が利上げをしないことを発表し、誰もが予想できるように145円まで値下がりした、その結果を受けて財務省と日銀が為替介入に踏み切るという、まるで国が罠を張ったかのような行動に戸惑いを感じる人も多いのではないのだろうか。投資を促した政府、FX投資をした国民、FX投資をした国民を罠にはめるかのような国の措置。国が国民を裏切ったのではないかと投資をしていない私でも思ってしまった。財務省や日銀に、FX投資で全てを失った人がテロを起こすのではないかと本気で心配するほどだ。しかし、そこに言及する報道はNHKnews7では一切無かった。
また、ロシアのプーチン大統領が部分的動員令を出し、ロシア国内でも反発が広がっているという報道が流れた。ロシアから国外へ脱出する人が急増しているという報道もあった。しかし、そのデータはロシア国内でグーグル検索で調べたワードが何がどれだけ増えたかと、明日のトルコ、イスタンブール行きの国際便5便が、全て埋まっていたというデータだけだった。
イスタンブールだけ? データが少な過ぎはしないか? とにかくロシア国内でも反対の声が上がっていることを、それだけを日本国民に伝えたいという思惑しか感じなかった。
ウクライナのゼレンスキー大統領もロシアの部分的な動員令に反発していたし、偽の住民投票にも反発していると報道があった。
しかし待ってくれ。総動員令を出しているのはウクライナのゼレンスキー大統領その人ではないのか? 成人男性は国を脱出することすら許していなかったはずだ。守る側だったらいいのか? 西側だったらいいのか? ゼレンスキー大統領も総動員令を出していることはNHKnews7では一言も触れることは無かった。
NHKBSnewsのほうが、正直信頼ができる報道を流してくれる。プーチン大統領の発言した中で最も危険視されていたのは「核」の使用をちらつかせ、EU総会では緊急会合が開かれていることである。そちらのほうがよっぽど危険で、日本国民に対しても重要な情報ではないのか? なぜ視聴率の低いNHKBSnewsのほうが重要な情報を報道してくれるのか、全くの謎である。地上波の放送内容は誰かに握られているのか? そう疑問を持つしかないような状態が続いている。
「不都合な真実を知ることこそが真の情報戦」とNHKBS「昭和の選択」で言われたテーマである。ここでもまた地上波ではなく衛星放送だ。地上波では国民にとって都合の良い情報、国にとって都合の良い情報しか流せなくなってきているのか? NHKnews7の不都合な真実を報道しない姿勢に、日本の怖さと未来への心配を感じざるを得ない。