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たとえ1円にもならなくても、同じく統合失調症で苦しんでいる人の為になっているのだろうか

 2022年7月6日(水)。仕事が休み。証明写真を撮りに行って、チキンラーメンを食べて、精神科に行って、ソーシャルワーカーさんと色々喋って、薬局に行って、当直明けの先生の薬の配分がまた間違っていて、「医者って本当に大変だな」と思いながら、自動車で帰って、今。

 終わり。

 でもない。

 ツイッターから引用しよう。

 「精神科の先生が当直明けかどうか声のハリだけでわかるようになった」

 すごく先生が疲れていた。目の下は真っ黒で、話してみても「そうですね」「そうですね」「何か変わったことはありますか」しか訊かないので、「先生、当直明けですか?」と訊くと、「そうなんですよ。入院している患者の方が夜中に転んでしまって、その人は前も転んで同じ箇所をまた傷つけてしまって……」と当直の話をされた。なんで精神科、のみならず医者は皆、激務なのに精神的におかしくならないのだろう、と不思議に思った。

 薬局で、薬をもらう際にも、先生のミスが見つかった。だいぶ待たされたが、本当に意識が飛ぶか否かの仕事量で先生は仕事をしている。

 「精神科は話を聞くだけでいいから楽」という人も一部にいるらしいが、私から見れば充分大変そうだった。

 ソーシャルワーカーさんとも2時間近く喋った。結局「恋愛活動とかはしないのですか?」の続きは訊かれなかったが、何をしゃべったかよく覚えていない。覚えているのはこの会話だけだ。

 「1円にもならないブログを続ける意味ってあるんですかね?」
 
 「たとえお金にならなくとも、井上さんのブログを見て生き方を変えようとか、毎回見てくれている人もいるわけで、人に良い影響を与えているブログを毎日書いているのは、それは誇らしいことですよ」

 と。

 まあ、言ってくれた。

 かなり用心してブログを書いているつもりだが、利益は1円も出ず、また、いたらんことを書いてしまい、私生活に損害が出るリスクのほうがよっぽど高いのが、ちゃんぽん方式の、なんでも書いてもいいブログの怖いところではある。

 かなり用心して書いている。

 それで、たまに起こる意味不明な、統合失調症のハッキングとしか思えないことを書いて、誰でも見れる状態にしておくことだけで、それだけで統合失調症のハッキングと戦っているつもりではある。

 「こんなことをされました」「あんなことをされました」いろいろ書いているが、結局、今でも統合失調症のハッキングは治まることはなく、永遠にブログに書き続けることができる。

 たとえ、1円にもならなくても、

 同じく統合失調症で苦しんでいる人の為になっているのだろうか。

 なっていると信じたい。ある程度の大学に通い、文学部で文章を書くことしか学ばなかった人間が、統合失調症になってできることと言えば、統合失調症の苦しみを、できるだけ論理的に、統合失調症ではない人にも分かるように伝えるしか、生業としてやれることがない。

 ソーシャルワーカーさんとは来月も話す。会話の中でしか新しい発見は見出されないと知っているから。

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