【ロシア情勢:考察】ロシアはウクライナで”止まる”のか?
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私は国際政治専門家でもなければ国際戦争専門かでもありません。ただ一市民の考察としてお読みください。
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ロシアの”特別な軍事作戦”はウクライナ侵攻だけではない危険性が増してきたので、今回のタイトルでは【ウクライナ情勢】ではなく【ロシア情勢】という言葉をあえて用いました。
ここ数日のロシアの動きを整理してみようと思う。
・北方領土に税制優遇処置を敷いた。
・チェルノブイリ原子力発電所の電源を破壊した。
・チェルノブイリ原子力発電所の核監視データを停止した。
・ザポロジエ原子力発電所の核監視データを停止した。
etc...
まず、北方領土についての措置には驚いた。何が驚いたかというとロシア西部では1/3の軍事力を使いながら、ロシア東部の北方領土にも同時期に動きを行ったということだ。日本からしたら想定外だし、寝耳に水と言ってもいいだろう。北方領土にはロシア人が居住しているが、日本側としては北方四島の領土問題は粘り強く話し合いで解決して、もしくは解答を出していくつもりだったのだろう。しかし、ロシアはヨーロッパのみならずアジアの方にも動きを見せた。ウクライナだけが狙いではないのか、NATOとの間に緩衝地帯を創るだけで軍事作戦は終わりではない可能性を、ロシアは見せてきた。かつて世界史の資料集で見たロシアをタコに仕立て、アジア地域のあらゆる土地に足を伸ばしている画が想起される。ロシアの”特別な軍事作戦”はアジア地域にも戦略を練っている可能性が出てきた。日本に対する挑発行為もしくは脅しの行為か。しかし北方四島は決して譲らないという、もはや自国の領土で領土間問題は存在しないかのような大統領令にプーチン大統領はサインをした。
そして二つの原子力発電所の問題である。まさかチェルノブイリの電源装置を落とすことは誰も考えもしなっただろう。チェルノブイリの核冷却装置が稼働しなければ、西ヨーロッパ全体に放射能の影響が及ぼされるという。もはやウクライナだけの問題ではなく、ヨーロッパ大陸にあるNATO加盟国全土に渡る大問題となる。プーチン大統領は第三次世界大戦を本気で望んでいるのか? "特別な軍事作戦"は第三次世界大戦をも想定に含まれているのか? NATO側も自国を守るためには今までのように黙って見続けているわけにはいかない。狂乱していると思われるプーチン政権をなんとか今のうちに止めなければ、最悪核戦争になる。どうにか会談などを通じてプーチン政権のやろうとしていることを、──それが何なのか分からないから恐ろしいのだが──止めなくてはならない。
また、二つの原子力発電所の核監視データを停止させ、国際原子力機関に情報が入らなくした。どういう意図があるのかはわからない。ウクライナが核兵器を創っていたという工作を行うためのものなのか、何も分からない。かつて、NHKnews7で専門家が言っていた「ザポロジエ原子力発電所への攻撃が、電力供給を断つのが狙い」と言っていたが、それだけでは無いような不気味な感じがする。どの組織からも監視されない、原子力発電所の中で一体何をしているのか。時間が経過しなければ分からない。
昨日のNHKnews7に出ていたロシアの専門家は「ウクライナ侵攻でロシアが勝つことは無い」と明言した。それはどこからの情報でそう断言できるのか。ロシアの"特別な軍事作戦"の全容を知っているのだろうか。ウクライナだけの問題を遥かに超えて、世界を巻き込んだ"特別な軍事作戦"とならないことを危惧している。