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日本では、資産承継に係る税制は厳しくなる一方であり、適切なエステートプランニング(資産承継計画)を早い段階から講じておかないと、3代の相続を待たないうちに財産の多くが税金として消えてしまいます。 よって、諸外国以上に日本の富裕層はエステートプランニングに早期に着手することが必要になります。 (1) エステートプランニングの手順 エステートプランニングの手順は大きく分けて以下の4つに分かれます。 ① 顧客情報の整理 顧客情報として、資産・負債の状況などの定量的な情報だ
エステートプランニング(資産承継計画)とは、狭義では相続発生時の相続対策を指しますが、プライベートバンカーが通常業務で行っていることは、次の通りです。 従来の税金中心の相続対策にとどまらず、生前からの贈与計画、資産運用の戦略構築・運用の実施・運用結果の継続的なモニタリング、資産をめぐるリスクの管理などを包括的に行う業務のことと定義します。 エステートプランニングの基本的なポイントをいくつか見てみましょう。 1. 財産は何のために活用したいのか? 2. 財産によって将来の
富裕層ビジネスにかかわるプライベートバンカー(PB)は、近年日本においても欠かせない存在になってきています。 富裕層ビジネスに必要な基礎知識を備え、優れたコミュニケーション力でお客さまの現状や問題点を掘り出し、コーディネート力を駆使してしかるべき解決策へとお客さまを導くための大切な道しるべとなる、プライベートバンカーは、そうした大変重要な役目を背負っています。 プライベートバンカーの重要性は、日本における高齢化、少子化、そして金融資産等の高齢者への集中、グローバル化の進展
投資政策書とは、お客さまが投資に関する意思決定を行うための裏付けとなる書類です。これを作成することによって、お客さまの意思決定が、お客さまが描いている最終的な姿(ファイナンシャルゴール)に沿っているかを確認することができます。 ●投資政策書とはどんなもの? お客さまが描いている最終的な姿に沿っているかを確認し、関係者間のコミュニケーションを図ることができます。 投資の意思決定と、その後の運用が明確な投資政策に基づいて行われたことの証明になり、投資政策書の作成により投資政
ドル・コスト平均法とは、価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法になります。 ドル・コスト平均法で金融商品を購入し続けるときには、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなります。 ドル・コスト平均法で、ある金融商品を毎月3万円ずつ6回購入し続けた例をご覧ください。 ドル・コスト平均法で積み立てたほうは、 合計で22口購入でき、平均購入単価が8,181円です。 それに対して定量購入では、18口購入できて
●ドル・コスト平均法のメリット ドル・コスト平均法の場合、 毎月など定期的に定額を購入しますので、 いったんその設定をしてしまえば、 あとは何もせずほっておいても大丈夫です。 また、相場に関わらず購入額が固定されるため、 基準価額が高いときには購入口数が少なく、 基準価額が低いときには購入口数が多くなります。 もし、基準価額が下がっても、「たくさん買うことができた」と考えることができますので、毎日相場をチェックして一喜一憂する必要がありません。 また、相場を読み違えて