
トルコリラ安と比較したら、円安は大したことがない
トルコリラの実効為替レートは、20年で、1/10になった。
トルコリラの通貨安は、すでに20年も続いている。安定して安いのではなくて、継続して下がっているのだ。
大国で、これほど通貨安が継続している国はない。
FX界隈では、トルコリラロングで討ち死にする人たちが多数いて、笑い者になっている。
トルコは中近東の大国であり、国家体制に動揺はない。20年近くも長期低落が続いているのだから、そろそろ長期低落傾向が反転するだろうという予想が立つ。だから、つい、逆張りをしてしまう。トルコリラをロングしてしまうのだ。

トルコリラは、対円はもちろん、対ドルですら、下がる一方だ。

エルドアン政権成立2014よりもずっと前から、トルコリラは下がり続けているのだ。
金利を悪とする、イスラム教理念のために、金利を低くするエルドアン政権のポリシーが、トルコリラ通貨安の原因だと言われているが、それだけでは、説明つかない。
物価が激しく変化すると、安定した商取引が難しくなる。頻繁に価格改定すること自体が社会コストとなって、生活を圧迫する。
私がトルコ商人だったら、ユーロで取引するよ。トルコリラでの支払いを認めない。ジンバブエでも、ハイパーインフレ期には、ドルが流通していた。