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戦闘の代替物としてのロボ戦闘

「巨大ロボに人間が乗って操縦して戦う」映像を作らねばならない理由は、人間同士が戦って、死んだり傷ついたりする映像は、残酷すぎて見れないからです。
古代ローマのコロシアムみたいに、本物の殺し合いを市民が見世物として見ていた時代もありますが、現代では、人体が壊れて死ぬところは見せられない。ボクシングやレスリングや剣道みたいに、人が傷つかないよう工夫された格闘技や武術では、勝負はつくけれど、おもしろくない。
だから、アニメでは、各キャラが巨大ロボに乗って戦うんです。

YouTubeは、「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」なんですが、巨大ロボモビルスーツどうしが、銃を撃ち合ったり、斧やサーベルで切りつけあって、壊れて爆発していく。
人体がこんな感じで激しく壊れるところは、残酷すぎて描くことはできないですね。

巨大ロボットが本物の戦争に近づくと、「装甲騎兵ボトムズ」みたいに、人体を覆うメカは、より小さく薄くなり、些細な損傷で、中身の人間がモロに傷ついたり死んだりする、いささかキツイ内容になります。

戦車戦とか戦闘機ドッグファイトだと、見てわかりやすくないし、カタルシスが出ない。

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