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voice_watanabe
人体解剖実習は辛くない
Xで、医学部を忌避する理由としてよく挙げられる「「夜勤呼び出し辛い」「解剖グロくてダメ」の話題が出ていた。
夜勤呼び出しについて語ると長くなるので、端的に「人体解剖実習」が辛いかどうだけコメントする。
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生物学教育で行われている生物の解剖と医学教育の解剖実習とは、言葉は似ているけれど、全く違うものです。
afurikatumekaeru.pdf (tym.ed.jp)
アフリカツメガエルの解剖の実習書です。
生体解剖だから、私の目から見てもグロいです。
解剖学実習|獨協医科大学 (dokkyomed.ac.jp)
これは獨協大学のサイト。遺体そのものは人権保護のために撮影されていませんが、遺体はホルマリン液で固定されており、硬くなっていて、生々しい「肉」ではないです。
医学部の解剖実習よりも、非医学部でやっている生物解剖の方がよほどグロいのです。
生物学の解剖実習の体験をもって、医学部は無理だと思うのは、軽率すぎるでしょう。
医学部の人体解剖実習で、グロい映像で気分が悪くなって卒倒する学生なんて、いません。ホルマリン蒸気や匂いで気分が悪くなる人はいますけどね。