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二階堂地獄ゴルフ:キャリアがいつまでも始まらない

本日、3巻がkindle配信されました。
完結すると思っていたのですが、完結しなかったので、もう諦めて、感想を書いてしまう。

テーマは、「いつまで経ってもキャリアの入り口にすら辿り着けない人」の物語です。
この漫画では、ゴルフプロテストなんだけど、商業漫画家デビューでも医学部入試でも司法試験でもなんでもいいです。自分の目指すキャリアの入り口で立ち止まっている人に共通のテーマです。

プロの世界に入れず、キャリアを始めることができない。

もう少しだけやってみたら、うまくいくんじゃないか?

その気分が人生を破滅させる。

諦めるかどうかの見極めは、進歩のあるなしじゃないかと思います。
前回よりも進歩していたら、まだ続ける余地がある。
大差なかったら、もう止めるべきだろう。

当作品がユニークかつ残酷な点は、「容赦なく時間が流れる」ってことです。

二階堂進は、物語開始時点では、10年連続プロテスト不合格35歳でした。3巻のラストでは、23年連続プロテスト不合格48歳になっている。それでもプロテストに受からない。

もう、二階堂進は寿命なのです。合格してプロになれたとして、それでどうするのか?もう活躍する時間はないのです。

私がこの物語に決着をつけると、「プロテストにトライすること自体に意味があった」ということになるかな。

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