生命保険で安心できるのか?
生保レディの営業を描く漫画。
生命保険に加入したぐらいで、どうして安心できるんだかわからない。
いくら保険会社から金をもらっても、癌は治らないし、重度外傷はもとに戻らないし、老衰は避けられないし、天災や戦争の補償はない。
親がいなくても、学費が足らないということもない。
奨学金と放送大学で足りるからだ。
こういう、無意味な生保営業を廃止し、ネット営業だけで、経費が安い、効率的な生命保険を作ろうとして、ライフネット生命は創設された。
著者の岩瀬大輔氏は、よりましな生保を作ろうと努力したのだろうが、この本を読んでも、合理的な生命保険なんてないから、まるごと止めた方がいいという感想しか出てこない。
生命保険が不安ビジネスだと言うのなら、むしろ、もっとコストをかけて、人生のあらゆる不安に向き合うサービスにした方がいい。
具体的には、宗教を入れた方がいい。宗教団体に若干の互助会機能はついているが、もっとそれを押し出すのだ。
老後の世話、死亡直前の祈祷、お祈り、看取り、葬式を請け負うべき。