感想:田房永子「男社会がしんどい」
電車内痴漢、保育所入所、家事分担、コンビニエロ本販売など、色々な論点があるのだが、男社会がけしからんというところは共通している。
家事分担のところに特に興味があったので、そこに言及する。
妻が本気で仕事をやりたいなら、夫に育児やらせて、妻が働いたらいいじゃないか。大半の妻がそれをやらないのは、本気で働くつもりがないからだよね。
田房永子は、妻の家事負担ばかり気にしていて、夫が2.5人分くらいの生活費を稼ぐことの心身の負担には、全く無関心なのだ。
過労や労災で体を壊した男性は多いが、家事負担で体壊した女性はいないじゃないか。
また、男は、必要に迫られて働いているんじゃない。結婚して、生活費が2.5人分必要になる前から、必要以上に働いている。だから、同年齢の女性の5割増くらいの所得がある。
必要になってから、あわてて働き出したら、シンママと同じになってしまう。
シンママが稼げないのは、女性差別とか、育児負担とかじゃない。必要になってから、慌てて働き出すからだよ。最初から全力でやっていたら、女性は男性並みに稼げる。
男性も女性も、合理性とか、個人の好みとかではなくて、社会的素因や生物的素因に操られている。男性も女性も、それで得している面もずいぶんとあるわけだから、役割分担が非合理的だとか、個人の選択が通らないとか、グダグダ言うべきじゃない。
田房永子も通ったムサビが女ばかりなのは、どうしてなんですかね?
稼得圧力が少ないからじゃないですか。女性は働かなくて良いという社会素因があるから、稼げないことがわかっていても、女性は美大に行かせてもらえる。