耳腔を綿棒で掻きむしってはいけない
私は耳穴掃除をする習慣がないので、ホテルのアメニティセットに綿棒が入っている理由がずっとわからなかった。
耳穴が痒いと感じたことがないのだ。
耳鼻科学会は、自分でやる耳腔掃除をしない方がいいと言っている。耳穴が耳垢で塞がっているときは、耳鼻科診察室でとってもらうべきだ。頻度は、せいぜい1年に1回くらいで十分だ。
しかしながら、耳穴掃除をどうしてもやりたくてうずうずしている人が多いのだ。何かを突っ込みたくて仕方ないらしい。
入院とか施設とか在宅とかで、身動き取れない人に、ただ、
「耳穴掃除は不要だし、トラブルの原因だからやめてください」
と言っても聞く耳持たないし、放置すると、綿棒よりも鋭くて、よりやばい物を耳に突っ込んでしまう。
仕方がないから、綿棒使用を許可していたんですが、患者にとって重要なのは、耳垢取りではなくて、耳穴の痒みなのだと最近わかった(自分が感じないからわからない)。
そこで、この製品。
耳穴の入り口付近にぬる痒み止め乳液である。これで気が済むんだったら、これでいいと思う。