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そもそもなんで週5日間、8時間働くようになったんだっけ?という話

こんにちは!最近noteの更新を頑張っていこう決意した直後に、「テキストメディアはもう終わりだ」という話を聞いて心が折れかけた井上です。
テキストメディアが終わらないように頑張って更新します!

最近、ある経営者の人と話す機会があったのですが、その人はかつて週120時間、土日も含め毎日17時間くらい働いていたことがあったそうです。「本気出せば人は3倍に増えるんですよ」みたいなことを笑いながら言ってました。

話を聞いてめっちゃすごいなあと思ったのですが、考えてみたら自分も2020年に独立してからは毎日朝5時に起きて夜まで仕事を続け、土日も午前中は大体仕事をしてたりします。おそらく、稼働時間は週に70〜80時間くらいでしょうか。

最近は正社員でも1日10時間で週4勤務でいいですよという会社も増えてきているようで、大手企業も含めて働き方のペースに多様性がでてきている印象もあります。

前置きがすこし長くなりましたが、今回は「そもそもなんで週5日間、8時間働くようになったんだっけ?」という話を書いてみたいと思います!

週5日間、8時間労働の起源

「そもそもなんで週5日間、8時間働くようになったんだっけ?」とAIにきいてみたところ、ざっくり下記のような歴史的プロセスで決まっていったようです。

1. 産業革命前の労働時間
産業革命以前、多くの人々は農業に従事していました。農業の仕事は季節や天候に依存しており、労働時間は固定されていませんでした。農村社会では、収穫期には長時間働き、閑散期には短時間働くという変動が一般的でした。

2. 産業革命と長時間労働
18世紀後半から19世紀にかけての産業革命により、工場労働が普及しました。機械化によって生産性が向上し、大規模な工場での労働が主流となりました。この時期には、労働時間は非常に長く、1日12時間以上働くことも珍しくありませんでした。

3. 労働運動と労働時間の短縮
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、労働運動が盛んになり、労働者の権利を守るための法整備が進みました。1914年にフォード・モーターが週5日、1日8時間労働を導入し、これが労働時間の新しい標準として広まりました。

4. 大恐慌とニューディール政策
1930年代の大恐慌期には、アメリカ政府は労働時間の短縮を進めることで失業対策を図りました。1938年にはフェア・レイバー・スタンダーズ法(FLSA)が成立し、1日8時間、週40時間労働が正式に法定化されました。

なるほど。

・産業革命前までは自然の変動に合わせてめっちゃ働くときと休むときが分かれており
・産業革命がはじまると毎日めちゃくちゃ働くようになったが
・それによって労働者の不満が爆発して会社や国が「週5日、1日8時間労働にしよう」となった

という感じですね。

「週5日、1日8時間労働」の数字的な根拠はあるの?

もう少し踏み込んで、そもそもなんでフォード・モーターは「週5日、1日8時間」という数字にしたのか気になったので調べてみたのですが、結論からいうと明確な数字的根拠はなかったみたいです。

根拠はなかったものの目的は明確にあったらしく、めちゃくちゃ働きまくるより適度に休息をとった方が社員の生産性があがり、結果的に会社や事業の成長につながるという側面。

あとは離職率の低下によって組織が安定するというのもあったようです。つまり経営戦略や人間工学的な直感によって決められた数字みたいですね。

当時は数字的なロジックはなかったのですが多くの企業がこの「週5日、1日8時間」を採用し、その後日本も急激な高度経済成長を迎えていくわけなので結果的に「この数字がベストじゃね?」という感じで現代にいたっていると思われます。

なのでもしかしたら最初にフォード・モーターが「週4日、1日6時間」と言っていたら、今でもそれがデフォルトになって私たちの日々の労働環境が大きく可能性があったのかもしれません。

これからはどうなっていく?

という感じでざっくりと「なんで週5日、1日8時間働くことになったんだっけ?」の理由を書いてみました。

まあでも改めて考えると人によって基本的な体力は異なるのでもっとも生産性やパフォーマンスがあがる週の労働時間はめちゃくちゃ個人差があるし、肉体的な健康面だけでなく最近では精神面での健康状態によっても最適な労働時間は変わってくる気がします。

コロナをきっかけにフルリモートが増え、副業をしたり自分のように独立してフリーランスのように仕事をする人も増えてきました。このような副業、復業の人たちが増えるほど、1週間の労働時間の多様性はさらに広がっていきそうです。

人よっては週末の時間を活用して副業をはじめてみたり、逆に週5、8時間でも疲労感がつよくパフォーマンスが上がらないという人は、有給を積極的に活用したり、マイルドな稼働条件の会社に転職したりという選択肢もあるかもしれません。

なんとなく「働く=週5日、1日8時間」という固定観念に縛られすぎずに、自分にとってもっとも生産性が上がり、日々の幸福度を感じられる最適な労働時間を考えてみるともっといろいろな選択肢が増えそうだよねという話でした!


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