「人に迷惑を掛けてはいけません」の落とし穴
「人に迷惑を掛けちゃいけない」と言う教育やしつけって、
まあ、わりと一般的だったりするし
わたしも、そうやって育てられたわけですが
それは、同時に
「人に愛してもらっちゃいけません」
という教育として伝わってしまうことが多いのだと思う今日この頃です。
人に迷惑を掛けずに、愛されるのはとても難しい。
具体的な事例をあげると・・・
「ききさん、いまお帰りですか?送りましょうか?」と言われたとき、「ありがとうございます!」といって送ってもらうのが愛してもらうってこと。
同時に、ちょっと迷惑を掛けるってことにもなるのだ。
反対に、
「大丈夫です。電車まだありますから」って断っちゃうのが、愛させてあげないということで、それは決して迷惑を掛けないという在り方。
受け取ってもらえなかったら、もう愛さないですよね。だから、結局愛されなくなってしまう。
もう一つ例を挙げると・・・
同僚の男性が、高熱で会社を休んでると聞いたとします。
ひとり暮らしで、食事の支度もままならないだろうと、お水とうどんを買って、自宅のドアノブにかけて、LINEだけして帰ってきたとします。
「ありがとう!助かりました!」って返事が来たら、愛を受け取ってもらえたんだな。
また助けてあげようって思う。
ところが反対に「すみません汗!!!!もう大丈夫なんです!こんな、迷惑を掛けてスミマセンでした!!お代はいくらでしたでしょうか?必ずお支払します汗汗汗」って返事が来たら、
なんか、差し出した愛を必ず返還しますって言われた感じがしちゃう。
「迷惑かけたらいけません」を信仰してる人ったら、本当に愛しにくい。だから、愛しやすい人を愛するようになるよね。
ということは、愛されたいのならば、ここは迷惑を掛けて生きる道を選択するしかないようで、
たくさんの人から愛されたいのなら、たくさんの人に迷惑を掛ける覚悟がなくてはいけないんだよね。
最初は怖いけど。
私もいっぱい迷惑をかけて、いっぱい「ありがとう」を言って年を取って、かわいい愛されるおばあちゃんになろうと思うの。
髪をピンクとかに染めていたいし、美容院まで誰かに送ってもらったり、迎えに来てもらったりして。
可愛いおばあちゃんへの道。
まずはいっぱい迷惑を掛けることからだ!