なんとなく始める、そして…【10日目】
昨日は友人と熱く話をしていた。
学生来の友と語り合えるのは幸せな時間だ。
気が付けばついつい3時間も話し込んでいた。
その中で継続についての話をしていたのだが、
話しているうちに面白いことに気が付いた。
僕は現在、美文字とカリグラフィも5分だけ毎日やっていたりする。
はじめた動機はそれぞれこんな感じ。
美文字→自分の字が汚くて読めないといわれた
カリグラフィ→なんとなくかっこいい、文字ついでにやるかー
これが1か月前にはじめた動機
そして続けたみた結果はこう。
美文字→なんか字のバランスがよくなった
カリグラフィ→線を引く時の力の緩急がわかってきた
目的をもってはじめたことはその目論見通りに、
そしてなんとなく始めたことは思わぬ広がりを持っている。
僕は音楽も好きで楽器をよく演奏するのだが、
この力の緩急は大いに役立つのである。
たとえばピアノがその一例だと思う。
強い音を出すときに力を込めて鍵盤をたたくと汚い音がする。
だから、そういうときほど力を抜いて腕全体の瞬発力を使うのが大事になってくるのだ。
だらだらとピアノを続けてきた僕は、なかなかこの感覚をつかめずにいた。
でもカリグラフィをするときの自然な力の抜け方のイメージを持てば、
なんとなくいつもよりリラックスして弾けている気がする。
つまり、なんとなく始めてなんとなく継続していたことが、実際本当にやりたいと思っていることに効いてくることがあるということだ。
僕にとってこの発見はとてもうれしいものだった、
いつも”何のために”を意識しろ
きちんと”ゴール”を思い描け
”目的”と”手段”を考えて一貫性を持たせろ
これらは20代前半の心の中を占めていたマインドだ。
毎日を無駄に過ごすことはおろかだ。
そんな風に考えてどんどん首が締まっていった。
そして反動で無気力になったり、できなかった自分を責める。
そんな息苦しさ、あるいは生き苦しさを感じていた。
だからこそなんとなく始めてなんとなく続けていい
やめたきゃやめればいい
そんなマインドを許されたことはすごく心を楽にした。
でも継続していけば続けている自分が好きになってより続けたくなる。
だから許してもだめにならないという安心がある。
むしろ今はどうやってよりよく継続するかが頭を占めている。
そんな感じで少しずつの成長を楽しみながら、
自分が興味のあることをゆるく継続していきたい。