見出し画像

アプリ紹介22「にほんご-ひらがな」

ひらがな言葉の合成と分解が学習できるアプリです(≧▽≦)

通常学級を担任していたころ、
「ひらがな46文字覚えたら言葉は書ける」とマジで思ってました(;^_^A

でも、そうじゃないということを支援を必要としている子ども達と学ぶ中で体感しました。

1音と1文字がつながっても、
それを合成することができなければ言葉として読めないし、
言葉として発音できても、
1音ごとに分解できなければ、書けない。
特殊音節になると、さらに複雑になる。

多くの子ども達は、この「文字と言葉をつなげる合成と分解」を
「いつの間にか」身に着けているんですよね(;^_^A

もちろん、「音の数だけ手をたたく」なんて活動は教科書にもあります。
でも、本当にかるく扱って終わりのことが多いし、
ほとんどの子は「きつね」で「き・つ・ね」と3回手をたたくなんてことは、難なくできてしまいます。

だから、「そこに段がある」ことが本当にわかりにくいんですよね(;^_^A

学びにくさを持つ子ども達の中には、「音と文字」の関係が本当に苦手な子たちがいます。
その子たちにとっては、この段はとっても大きい。
でも、気づいてもらいにくいんです。

もし、
「あいうえお表」は全部読めるし、単音を聞いて正しく書くことができるのに、
日記などで「きつね」が「きね」になってたり、「りんご」が「りご」になってたり、
「り」と言われたら「り」が書けるのに、
「りんご」と言われたら「わからん」と書けない子がいたら、
その子にとっては、文字を音に分解していくというハードルがうまくとべていないのかもしれません。

もっとよくわかるのは、しりとりかな。
あれは、言葉を分解して語尾音を抽出し、それを語頭音にした言葉を合成して答えなくてはいけません。
苦手な子にとっては本当に難しい言葉遊びなんですよね。

そんな時、
・絵を見て文字チップを使って言葉を合成して発音する
なんて課題をよくやるんですが、
このアプリもとっても便利です(≧▽≦)

「う・う・うどん・うどん・う♪」と、リズミカルに流れる音に合わせて、
画面に並んでいる文字の中から「う」「ど」「ん」を順番にタッチしていきます。

「うどん」を「う」「ど」「ん」に分けて、順番にタッチしていくことで「うどん」に合成していくわけです。

「う・う・うどん」と語頭音を強調してくれるのもいい(≧▽≦)

まずは「う」をタッチした子は「う・うど・・。ど」と、
言葉を反復しながら次の音を探ります。
その間もずっと「う・う・うどん・・・」と音声は聞こえているので、
いつでもそこにかえれるのも助かります(≧▽≦)

ただこれ、文字数によってはノイズになるボタンもあったりするので、
最初は横で「う・うど・うどん」のような声をかけてフォローし手上げることが必要な子もいます。

難しそうだったら、まずは2音の言葉から、文字チップを使ってアナログで始めるのをお勧めします(≧▽≦)

それにしても・・・

今まで本当にこういう「見えにくい段」をぶっ飛ばして授業してきたなあと、つくづく反省( ノД`)シクシク…

子ども達が困っているには「理由がある」と、心から思います。


いいなと思ったら応援しよう!