やってみてよかった情報46「指の力〜引き算編②〜」
やってみてよかった情報45「指の力〜引き算編①〜」の続きです(⌒▽⌒)
noteは考えてることをつらつら書いてるんで、
どうしても長くなっちゃうんですよね〜
ただ、「普段はここまで説明できない」ことも書き残して置けるのはありがたいかなと。
ということで、本当は前回に書きたかった「指で繰り下がり」についてご紹介したいと思います(⌒▽⌒)
対象となるAさんについては、指の力たし算編、指の力引き算編①でも触れましたが、ざっくりいうと
・道具を使っての支援がなかなか上手くいかなかった
ケースです。
当時の彼にとっては、「指」が一番の武器でした。
それでもやはり不器用さや不注意は顕著なので、
慣れるまではたっぷり前でお手本を示し、
数の動きと指の動きをつないでいきました。
この辺りは、前の記事をご参照ください。
10までの引き算が、指を使って滑らかになるまでのプロセスを前回書きました。
で、いよいよ繰り下がりのひきざんです(⌒▽⌒)
正直、数のバーを使えるケースであれば、
くり下がろうが繰り下がるまいが、やることは同じなので、
大きく問題はないんですが、指だとそうはいきません。
だって、指は10本しかないですからね(^◇^;)
指で計算していた子達が、
くり上がりや繰り下がりが出てきた時に
「先生、指が足りません!!」と言ってきたり、
消しゴムや鉛筆を動員して数えてて混乱したり、
というのは、よく見ます。
仲良しのH先生は、
「私は足の指を使ってました(⌒▽⌒)」
とご自身の子供時代のことを教えてくださいました!
なので、足し算については指を使うときは最初から
数えたしのやり方を教えることが多いですが、
引き算はそれが難しいんですよ。
この辺も前の記事を見ていただければと思います。
で、どうするか。
方法は色々あると思いますが、
このときは、
「10」のアクションを入れる
という方法を取りました。
例えば、14−7
・両手を開いた状態から、「10」と言ってにぎりこむ
・「11,12,13,14」とカウントながら、指を開いていく
・そこから引く数をカウントしながら指を折っていく
・両手がグーになったらオーバーアクションで開く
・そこからつづきを折っていく
・引く数を折り切ったら、残りの開いている指が答えという感じです。
アクションをつけて「10」を握り込み、
続きの数をカウントして引かれる数を作ったら、
そこから引く数を折っていく。
足りなくなったら握り込んでいた「10」をパッと開いて
続きを引く。
これだと、指で繰り下がりがいけます(⌒▽⌒)
わかりますか?
わかりにくいですよね(^◇^;)
ということで、私の太い指で恐縮ですが、
以下の動画をご覧ください。
これも最初は前でしっかりお手本を見せながら練習します。
「10」を握り込む時と開くときは、多少オーバーアクションで(⌒▽⌒)
10までの数の引き算でしっかり指が戦力になっていたAさんは、
あっという間にやり方を覚えて、一人でできるようになりました(⌒▽⌒)
これができれば、筆算ができます。
たっぷり筆算の課題に取り組む中で、学習量が保証され、
暗算で解けるようになっていきました。
別に「指を使うのやめよう」と言ったことはないんですよ。
でも、子ども達って「いらないものは使わない」んですよね。
たっぷりの反復のなかでパッと答えが浮かぶものが増えてきて、
そして答えが浮かぶのであれば、指を使う必要はないですからね。
くり上がりの足し算と合わせて、筆算ができれば、
かけ算の筆算も割り算の筆算もできます。
あっ、九九を覚えるのがプラスで入りますが、それはこちらをご覧ください。
Aさんは2年生で介入を始めた時点では、1年の遅れがすでにありましたが、
3年生の時点では、自学年の算数の学習に取り組めるようになりました。
その後、3桁×3桁も、2桁で割る割り算も、正確に習得してきましたが、
計算ミスをすると、指を使って確認している様子が見られ、
彼にとっては「ここぞ」という時の武器として、
長く機能しているようでした(⌒▽⌒)
指を使ってみると、
・10本である
・動いてどこかに行ったりしない
・体の動きで数の動きが確認できる
・いつでもどこでも使える
あたりの良さを感じます。
せっかくなので、「これがいいな」という子には、
「もう指を使わずにやろう」ではなく、
たっぷり使わせてあげてほしいなと思います(⌒▽⌒)
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