
イラストでわかるLD・学習困難の子の読み書きサポートガイド 22の事例と支援の実際
読み書きの困難を持つ子の支援にあたる人には、
絶対読んでほしい一冊です!!
読み書きの困難への支援がなかなか広がらなかったり、
適切な支援にたどり着きにくかったりするのって
「見えている姿が同じでも、困っている部分が違う」
ことが少なからず関係しているのではないかと感じることがあります。
AさんもBさんもスラスラと読めないという状況は同じ、もしくは似ている。
でも、Aさんでうまく行った方法がBさんでは機能しない。
そんなことはザラにあります。
だって、「困っている背景」が違えば、手立ても当然違ってくるから。
でも、これが実にわかりにくい。
正直、たくさんのケースを見てきていても、
・「ここで困っているのかな」と仮説を立てて
・とりあえずいくつか試してみて
・反応や本人の意見を聞いて比べて
・調整していく
ことで、やっと「ここで困っているからこれがいるんだな」が
ぼんやり見えてくる感じなんですよね。
それが、この本には、
実にわかりやすく「困難の背景」と「具体的な支援」が整理されているんですよ!!
おまけに、
アセスメント用のテストも、
すぐに使える教材データまでバッチリダウンロードできる!!
ページをめくりながら「まじか!!」「すごい!!」と
叫びまくってました。
一体、今まで読んだ本の何冊分の情報が詰まっているんだと言いたくなる。
なんたって、小池先生監修。
「読み書きの困難とその背景」の図が、超わかりやすい上にすごい!!
おまけにアルファベットについてもまとめられています。
そして、ひらがなや漢字の習得についてだけでなく、
文章理解までガイドがあるんですよ!!
そうなんですよ!!
文字覚えたら終わりじゃないんですよ!!
と叫びながら読みました。
私は本当に行き当たりばったりで、
子どもたちとあーでもないこーでもないと
試行錯誤しながら足掻いているわけですが、
そんな日々も
「ああ、あれにはこんな意味があったのか」
「だからあの時うまくいかなかったんだ」
「それであの子には効果的だったんだ」
と、この本を読みながら振り返ることができました。
理由がわかれば、「再現性」が高まります。
闇雲にやってきたことが整理できることって大事!!
これは、絶対買って損なしです!!
というか、この値段でいいのかと思うくらい。
オススメです!!
ここからは個人的なつぶやき・・・
井上は監修の小池先生のガチファンです!!
通級に飛び込んで、なんの知識もなくて、
とにかく研修に行きまくって本を買いまくっていた時に出会ったのが、
小池先生のご著書でした。
それまでは、
せっかくの個別指導の機会なのに、
・一斉指導でやってきたことをゆっくりやる
・一斉指導でやってきたことの量を減らす
・一斉指導でやってきたことを丁寧にやる
くらいしかできていなかったんですよ。
で、それに疑問も持ってなかった。
そして、当然の如くうまくいかない。
「えっ、せっかく個別でやってるのになんで?」って思って、
焦ってたなあ。
そんな時にこの小池先生の本に出会って、
「ああ、書けないのには理由があるんだ」
「理由が違えば、方法が違うんだ」
ということを知り、
「まずはこれを試してみよう」
と思えるものまでそこにあったことの心強さといったら。
もちろん、それで完結はしないわけですが、
・困っているには理由がある
・理由が違えば方法が違う
という当たり前のことにも気づかずにいた自分にとっては、
この本に出会えた意味は本当に大きくて。
その後も小池先生の本を買って勉強してました。
そうそう、今はなき「免許更新」の時も、
「どうせなら」と小池先生の講義に申し込んで、
学芸大まで行ったなあ・・・。
何年か前のインクルーシブ✖️ICTのセミナーで、
小池先生と名刺交換させていただいて、
なんと写真も撮らせていただいたのは、
ガチファンとして、手が震えるほど感激でした(⌒▽⌒)
実は今回、この本、献本でいただきました。
どなたが送ってくださったのか、
会社名しかなかったのでわからないのですが、
「もしかして小池先生が送ってくださったのかも」
と、勝手に妄想してテンパってます(^◇^;)
まあ、そんな奇跡はないのわかっているんですが、
ガチファンとして、さらに沼にハマる一冊になりました。