やってみてよかった情報57「足し引きものさし」
足し算と引き算の習熟機会を逃したまま学年が上がってしまった子のために作った、計算尺です(*^◯^*)
実は、とっくに書いたと思ってて、
引用したい記事を書くにあたって探したらなくて😅
備忘録が割に書き始めたnoteですが、
その時々で「今日はこれ書くかな」的なノリで書いているもので、
自分でも何をどこに書いたのかが時々わからなくなってます( ; ; )
気を取り直して・・・
元々、これを作ったきっかけは、3年生のお子さんでした。
低学年の時は多動と衝動が顕著で、なかなか座学に取り組めず、
理解の力はあるものの、足し算や引き算が習熟しないまま中学年になっていました。
学年が進む中で、次第に落ち着く子がいますが、
彼もまさにそのタイプで、3年生になった頃には、
教室を飛び出すことも、やりたいことがやめられなくて授業に参加しないということもほぼなくなっていました。
しかし、3年生になっていた彼には、
みんなが方法として自動化するまで繰り返し練習してきた経験を
授業の中で取り戻すチャンスはなかなかありません。
どうしても「習得済み」を前提に次の学習が進んでいきます。
理解の力もあるので、立式まではできるんです。
でも、「13−6?多分8かな」みたいなことがとても多くて、
結局正解できずに終わるので、やる気をなくしていました。
九九については、九九表があればできる状態で、
九九表を使いながら3年生の学習の中で習得が少しずつ進んでいました。
なので、「足し算引き算にも九九票みたいなものがあればいいのでは」
と思って、試行錯誤して作ったのがこれです(*^◯^*)
使い方はとても簡単。
こんな感じ(*^◯^*)
簡単に作れて、すぐに使えるので、
よく教材作成ワークをする時にも使います(*^◯^*)
あっ、昔作った、、説明の動画がありました(*^◯^*)
この動画の中でも言ってますが、
これ作った時に、いろんな人に
「こんなもの使ってたらいつまでたってもできるようにならない」
と言われたんですよ。
でも、「それは違います!」と言いたい。
これを使うことで、学年の学習の中で、
足し算と引き算の習熟の機会が生まれます。
適当に「多分・・かな」と言っていた時と違い、
「正しく・繰り返す」ができます。
実際、これを作ってあげた子は10人以上いますが、
6年まで使った子はいません。
これ、数列なのもいいんですよね。
+4より+8の方が大きく動くことや
+だと右に−だと左に数が動くことが
繰り返す中で捉えやすくなっていきます。
大事なのは
・今の学習へ参加できる手立てをもつ
・正しく繰り返す機会を支える
かなと。
そういえば、
・九九は得意だけど、足し算と引き算は完全拒否の6年生
に出会ったことがあります。
「足し算引き算はわからん。イライラする」というのですが、
・繰り上がりや繰り下がりの無いものは、ほぼ正確に暗算ができるが時間がかかる
・繰り上がりや繰り下がりもパッと出てくるものもあるが不確かなものがん分くらいあって、それがイライラの元になっている。
様子でした。
最初は引き算バーも提案したんですが、
このケースの子には拒否されました。
いちいち数えることにもイライラしたのだと思います。
計算機を使って正答に慣れていくことも提案しましたが、
これも却下( ; ; )
打ち間違いにイラついてしまうようでした。
でも、「この子は慣れたらきっと正確に解決できる」と感じていたので、
これはどうだろうと、たしひきものさしを提案しました。
6年だったんで「秘密兵器を一緒に作ろう」とよひかけて、
一緒にまずは作って、
プリントなどは使わず、口頭で出した問題の解答を
このものさしを使って探して答える
という練習から始めました。
すると、
・複雑な操作や手順なしに簡単に正解が探せる
ことが良かったようで、やっと「正しく・繰り返す」突破口が開きました(*^◯^*)
慣れてきたら、小型のものを作ると、筆箱にも入ります(*^◯^*)
「確認できる手立て」の一つとして、
よく使っています(*^◯^*)
作るのも楽しいし、
・単位換算バージョン
・正の数負の数バージョン
など、いろいろ展開できるのも楽しいですよ(*^◯^*)