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やってみてよかった情報59「多い少ない下地シート」

「多い」「少ない」という言葉のイメージが持てていなかった子との学習で使いました(⌒▽⌒)

Aさんは、手続きを把握するのが得意なお子さんでした。
出会った頃は計算は全くできなかったのですが、
方法を持って解決する手順が入ると、
ものすごい勢いで定着していき、
桁数の多い掛け算や割り算も、正確に速く解くことができるようになりました。

一方で、言葉からイメージすることはとても苦手でした。

よくある「数が多い方に○をしましょう」という問題は、
一桁の数字同士でも間違うことがありました。

Aさんは、
・数字と同じ量のタイルを選ぶこと
・数字とマッチングしたタイルを順番に並べる
ことは、簡単にできます。

しかし、タイルを並べた状態で「4」と「2」はどっちが多い?
と聞くと、「2」と答えます。
思わず「えっ」私が反応してしまうと、
「じゃあ4」と言います。

2択なので、「違うならこっち」と思うのでしょう。

3択にしてみても、Aさんは順番に並んでいるタイルから、
パッと思いついたものを指しては間違います。

・タイルの数と数字は一致している
・順番に並べることもできる

でも、
・「多い」「少ない」という言葉が示す関係性がイメージできていない
のではないかと思って作ったのが、このシートでした。

緑のタイル部分と数字部分がわかっているなら、
「多い」「少ない」が「どちら側」なのかが確かめられるといいかなと思ったんですよね。

例えば、「2と4」を比べるならそこに○をして、
「多い方」と聞かれれば、「多い」に近い方
「少ない方」と聞かれれば、「少ない」に近い方
だよと説明すると、Aさんは、
「あっ、だったら4が多いね」と即答してくれました。

あれほど難航していた「多い少ない問題」を、
Aさんはこのシートを使い始めてすぐに自力で解決できるようになっていきます。
そして、「こっちがポテト多いね」と言った発言が、
給食の配膳の時にも聞かれるようになっていきます。


「多い」「少ない」に限らず、言葉のイメージが数の関係とつながらずにはてなマークがとんでいる子はAさんだけでなくたくさんいるように感じます。

個人的には、特に「2択」になると、混乱する子が多い気がします。
不等号とか、

分子と分母とか


「どっちかなのはわかるけど、どっちだったっけ」
という時のために、
こうした視覚的に確認できるものや、
意味付けしたストーリーは有効だなと感じています。

 データも置いときますね。

使い方は、下地教材の記事をご参照ください(⌒▽⌒)


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