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「感情が昂る試合」に出会った話(J1参入プレーオフ編)



Twitterのフォロワーさんも、そうでない方も。
こんばんは、いのです。


初めてnoteを読まれる方の為に、「大体こんな奴」だと言う記事を載せておきますね←

(シーズン終わったら自己紹介も更新しないと...)


早いものでもう11月...

今シーズンはカタールW杯の関係で、例年より早くJリーグは閉幕の予定です。


J1はいよいよ最終節を残すのみに。


また、J3も残り3節といよいよ佳境を迎える事になりました。

【J3だけはツイートなかったから】


そんな中、一足先にリーグ戦を終えたのがJ2。

今シーズンは3年ぶりに「J1参入プレーオフ」が開催されるため、10月23日で最終節を迎えました。

この結果、上記の順位表の通り...

3位:ファジアーノ岡山
4位:ロアッソ熊本
5位:大分トリニータ
6位:モンテディオ山形

この4チームがプレーオフに参戦する事となりました。

今回は、このプレーオフの内、ロアッソ熊本と大分トリニータによる「九州ダービー」について話したい事をnoteにまとめていきたいと思います。

プロローグ


さて、本題に入る前に「どうしても触れておかなければならない」話題があります。

10月23日に行われた最終節、僕は親友と「ロアッソ熊本vs横浜FC」というカードを観に行きました。


元々、「一度観に行こう」とお誘いを受け、対戦カードを選んだ結果、この試合を観に行く事となったのです。

これが7月終わりのお話。
今思えば、この時から運命が変わったと思ってます(大袈裟)

なぜなら、この試合を観戦する事で「自分にとって想定外の事態」が3つ起こってしまったのです。

1つ目は、この試合が「中村俊輔選手の引退試合」となった事。

中村俊輔と言えば、言わずと知れた「希代のファンタジスタ」ですよね。

そんな選手の引退試合となった事で、この試合の注目度が急激に上がったのです。

2つ目は、その試合でロアッソが躍動した事。

先述の通り注目度が激増したこの試合、結果として2万人以上が観戦に訪れました。

勿論、その多くが中村選手を目当てに来られたと思われます。

そんな中でもアグレッシブに闘ったロアッソのサッカーは、初めて観戦した方にも「また観に行きたい」と思わせるものだったと思います。

何よりたくさんのゴールが生まれた試合ほど、面白いものはないですからね。


その結果、自分の中で芽生えた3つ目の想定外...

それが「ロアッソのサッカーをJ1で見てみたい」と思った事。

「人も動き、ボールも動く」
そんな言葉が当てはまる大木武監督のサッカーがすごく魅力的に感じたのです。

2万人超の大観衆、クラブカラーの赤が映えたスタジアムの中で、その様なサッカーを見せられたら、そりゃ沼にハマりますよね←

「プレーオフも観に行きたい」
そう思った時、気付いてしまったんです。




「...初戦の相手、トリニータやないかい!」



先述のプロフィール記事でも公言している通り、僕は大分トリニータも応援しています。

当然、今シーズンもずっとDAZNや現地観戦をしてきました。

そんな愛すべきクラブ(の1つ)との対戦...

気が付けばチケットを購入し、翌週もえがお健康スタジアムに足を運んだ自分が居ました。

複雑な想いを抱えたまま...←

「感情が昂る試合」

結論から言うと、この試合は文字通り「激闘」でした。

開始18秒での大分・伊佐選手の先制点。

その後、先制点の勢いのままに、前半は大分が主導権を握る展開。

ボールは熊本が保持するものの、決定機までは作らせません。

反対に大分は決定機を数回作るものの、野村選手のシュートがポストを弾くなど追加点は奪えず。

前半はそのまま大分1点リードで終了。

後半に入ると、熊本が攻勢を強めました。
ただ、大分も得点までは許しません。

その様な展開が続いていました。
85分までは...

87分、遂に熊本が同点に追いつく。
大分のミスを突いた熊本・坂本選手がGKを振り切りシュート。

これがネットを突き刺し、一転して熊本がリードを奪い返す事に。

更にAT2分、熊本・粟飯原選手が追加点。
これで大分は2点が必要な展開に。

最後まで攻勢を強めた大分はAT8分にペレイラ選手が意地の同点ゴール。

ただ、逆転のためには時間が足りませんでした。

結果、2-2の同点で試合終了。

開始前から両チームサポーターの熱量が高かった試合。

明暗を分けたのは、シーズンの結果生じた「勝ち点1の差」でした。

試合自体は、本当に一進一退の展開で、この試合で「どちらかのシーズンが終わる」と言うのはあまりにも残酷に感じました。

先述の通り「複雑な想い」を抱えていた自分にとっては、一つ一つのプレーで感情が昂るのを実感しました。

何なら、坂本選手のゴール以降はずっと、自然と涙が流れてました。

それからの約10分間、自分の感情がどういったものなのかは、正直言うと分かりません。

ただ、「どっちも頑張ってくれ」「まだ終わらないでくれ」が入り混じっていた事は覚えています。

その位、感情が昂っていたのは確かです。

ここからは、双方の立場から感じた自分の想いを少し書き記したいと思います。

大分サポとしての自分

【大分ゴール裏の風景】

負けなかった。
ただ、勝てなかった。

その結果、大分トリニータよ2022年シーズンが終わってしまった...

振り返ってみたら、今年のトリニータは最初から「苦難の連続」だった様に思う。

地震の影響でキャンプが短縮された事。

開幕からコロナの影響を受けた事。

結果として、ただですら過密日程だったのが、より過密になってしまった事。

コンディション調整に苦しみ、離脱者も続出した事で、台所事情は非常に苦しかったと思う。

何より、それらの要因もあって下平監督のサッカーを浸透させるのに時間を要した事が、前半戦思う様に勝ち点を積み上げられなかった理由じゃないのかなと。

その点を考えると、後半戦は充分巻き返しに成功したと思うし、一時期は本当に「昇格するチーム」のサッカーをしていた。

前半戦耐えに耐えて、下平サッカーが浸透してきた事が後半戦の成績に繋がったと思う。

ただ、波に乗り切れなかった。
波に乗るチャンスはあった。

大事な所で勝ち切れなかったツケが、最後の最後にのしかかってきた様に思う。

実際、このロアッソ戦も85分まではトリニータの勝ちゲームだった。

最後の最後、追いつかれ、一時は逆転を許した所に、今年1年通して感じていた「勝負弱さ」が出てしまったのかな...


10勝8分3敗

これは後半戦のトリニータの成績である。

この引き分けを後一つでも勝利に変えられていたら...

闘い方を変え、なりふり構わず挑んだ結果勝ち切れなかった事は、まだまだJ2の舞台でやるべき事があると突きつけられた様な気がした。

それでも、これからも信じて応援したい。

最後の最後、ペレイラ選手がゴールを決めた様に「諦めない姿勢」を持つチームなのだから。

来年は自動昇格出来ると信じてる...

熊本ファンとしての自分

【熊本ゴール裏の風景】

まだ自分は熊本「サポ」と言える程、ロアッソの試合を観れていない。

なので、ここでは「ファン」という呼称を使わせて頂きたい。

浮き足だった序盤。
思わぬ展開で背負ったビハインド。

それでも焦りは感じなかった。

背景にあったのは、この1年J2の舞台で培ってきた自信。

どんな時でも、ブレずに、焦れずに、自分達のスタイルを貫き通した。

それがあの坂本選手の同点ゴール、粟飯原選手の逆転ゴールに繋がった。

決して楽な試合なんかじゃなかった。

最後の最後、トリニータの気迫に押されそうにもなった。

それでも「勝ち点1のアドバンテージ」を守り抜いた。

J3の舞台でもがき苦しみながら築き上げた大木サッカーは、この1年J2の舞台を席巻した。

その積み上げたサッカーを1年間やり通した事に加え、チームがもたらした勢いが、この重要な一戦でホーム開催を掴み取る事に繋がった。

あの2万人超の大観衆の中から、自分の様に「ロアッソを応援したい」と思った人も多いと思う。

次の相手は「今、J2で最も勢いに乗っている」チームであるモンテディオ山形

またタフな闘いになる事は間違いない。

ただ、今だったら言える。



「2年連続昇格」


まだどこも成し遂げていない偉業、ロアッソなら成し遂げられると信じてる...

そして来年、J1の舞台を席巻させて欲しい。

エピローグ

【こっそり両方のタオマフを持参】



「どちらにも昇格してもらいたい」

そんな気持ちが芽生えたのは、両チーム共に素晴らしいサッカーをする事を知っていたからに他なりません。

だからこそ、この「負けたら終わり」のシチュエーションでは観たくなかったのが本音です。

複雑な感情を抱きながら観戦したこの試合。

今まで現地観戦した試合の中で、最も「感情が昂った試合」だったのは間違いありません。

サッカー観戦を趣味としている自分にとって、それはとてつもなく幸せな事だと思います。

この先、どれだけこの様な試合に巡り合うのかは分かりません。

ただ、あの時「横浜FC戦を観に行こう」と言う話をしていなければ、この様な瞬間には立ち会えなかったのかな、と思いました。

本当に、この試合は現地で観戦出来て良かった...

今回はそろそろ終わりにしようと思いますが、最後にこれだけは言わせて欲しい。



来年4チーム追っかけるのか...(白目)


それでは今回はこの辺で。

No Football , No Life .

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