帝劇カフェのエリザ企画紅茶を飲みましたログ

これを飲んだ話です。劇場内カフェで提供されてるから、開演前や幕間に紅茶飲めるタイプの人は試すといいと思うわよ。

帝劇とどこかがコラボしてるシシィ紅茶、ブレンドみたときも思ったけどなるほど高貴だけど気難しいな……。おいしいんですけど……。

まずですね。紅茶に混ぜられてる花たちの効能がだいたい鎮静や消炎、ゆるい強壮など気鬱の症状に効きそうなものなんですよ。プラス美容や老化防止みたいな美の追求をターゲットにしたようなもの。

あまり紅茶を飲まないこのメンツにバニラ香料がどう出るか、わからんけどあの香りだし甘い風味を足すのかなと思うじゃないですか。
淹れた途端にいや違った気難しさのほうだ……となっちゃった。

茶葉のときも注いだときもバニラがすっごい強いんだけど口に含むとローズペタルがしっかり勝つの、もう貴族の戦いで完全武装の淑女なんよそれは。
この紅茶のモデルにしたシシィ、ハンガリー凱旋より後じゃない? なんなら最後通告より後じゃない?

いやあのおいしいんですよ、淹れたときも口つけたときも香り高くて。でも一言で表すならドレスと化粧と表情で完全武装した「気難しい女性、わかる~!」なんだよ。自然の中でのびのびしてた無邪気に笑う少女ではないよこれ。

なんだかんだ甘くてやわらかい雰囲気が来るだろうと思っていたからすっかりこわくて泣いちゃったよね。いえ泣いてないんですが。まさか強いバニラから近寄り難い(高貴+公的+拒絶)って印象を受ける日が来ると思ってなかったから……。

一瞬脱線していい?MAでもエリザでも私は花總-田代ペアの恋人曲にルピシアのいちごミルク(*)を連想するのでなおさらこわくてないちゃった でも諍いを経て勝利を収めたシシィの解釈にこの化粧と香水と牽制の笑顔みたいな距離感のバニラが来るのは、わ、わかる……となっちゃったよね……。

紅茶の香りを味わうには砂糖をちょっと入れるとよいと聞くけど、この紅茶の香りが強調されたら更に近寄りがたくならない!?
と思いつつ、とりあえず砂糖かなり多めに入れたんですよ。そしたら突然柔らかく可愛い口当たりになり、愛か~~~~!!!!ってなっちゃった。そっか愛か~~~~~フランツくんこれはもう愛の力でほだすしかないよ頑張れ。

突然丸投げしちゃったの申し訳ないんですけど、でもさあ、ストレートで淹れると高貴だが近寄り難そうな香りがする、口に含むとバラの香でやっぱり気品と誇りが高そうな味がするお茶を柔らかく飲みやすくする方法が大量の砂糖を入れるなの、もうそっか愛か以上の言葉が出てこないのよ。彼女の心を解きほぐすのに必要なのは愛ですってよ。

味……というか香りなんですかね?飲んだ印象をまとめるとこんな感じ。
・ストレート→強い香りが次々に来る……うまいはうまいが……なんだろうこの信頼されてない感……
・スティックシュガー1本の半分ほど砂糖を入れる→落ち着いたけど今度バラがすごく強く立ってない……?いやおいしいはおいしいんだが……
・砂糖3倍くらいにする→えっきみこんな可愛くなるの!?

私は普段紅茶を飲まない……いや飲むんだけどめっちゃ飲むんだけどストレートで飲むと腹を壊すため記載量の3倍の湯で淹れる人間なので、そのあたりはご了解ください。今回は体が許す限界まで記載量に合わせましたが、それでもハリオのティーポットにティースプーン2杯で作ったので……。

*ルピシアのいちごミルク:バラやバニラ香料を添加した緑茶。ストレートで淹れても可愛い初恋みたいな味がする

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