「勝つ」ってことは…
先日、免許の更新のためとある試験場へと足を運んだ。
休日に言ったので、入り口にはディズニーランドの人気アトラクション顔負けの長蛇の列ができていた。
列の傍では、お年を召された警備の方が大きな声で人々を誘導していた。
世間は休日だというのにお疲れ様だな。
そう思いながらようやく試験場内へ入る。
書類の記入や更新料の支払いを終えて、さて次は写真撮影かと思ったら、待っていたのは視力検査。
今日コンタクトじゃなくて眼鏡できてしまったけど大丈夫かな?と一抹の不安を覚えながらも検査に臨む。
結果は両目で0.4。免許更新の基準は0.7。思わぬ所で暗礁に乗り上げた。
予想だにしなかったつまずき。茫然自失。
「これじゃ原付も運転できないよ~」という眼科医のおっちゃんの声でようやく我に返る。
再検査のチャンスはあと一回。どうする・・・?
その時、ふとこの言葉を思い出した。
「勝つ」ってことは…
そんな神頼みなんかじゃなく…
具体的な勝算の彼方にある…現実だ!
なぜ某ギャンブル漫画の名言が我が頭上に降りたのかは分からないが、私は今日ほどこの言葉を深く嚙み締めた日はない。
だって、視力検査を神頼みでやったから。
4分の1に賭けてしまったから。(反面、結構あるあるだとも思う)
そんな運否天賦に身を任せては、絶対に免許は掴めない。
早速、即効性のある視力回復法を試してみた。
眉先のツボを押す、遠くと近くを交互に見る、目薬をさして潤いを保つ、目をギュッとつぶって目の筋肉を刺激する…
打てる手はすべて打った。
これでダメなら、仕方ない。
いざ再検査。
目を凝らし、食い入るように、食べかけのドーナツみたいな記号と戦った。
結果、0.7で合格。
無事に、ゴールド免許を手にした。
神頼みに走らず、具体策を積み重ねて戦略的に視力検査に挑み、辛くも勝利できた。
福本先生、ありがとう。
さて、近々眼鏡とコンタクトレンズを作り変えようと思う。
次の戦いへ向け、今できる準備をする。
これこそ「本当の」戦略なのだから。