本ではないけれど「Candy Foxx」の物語
書籍好きで、読んだ本についてノートの記事を書いてきました。
が、今の時代の中で、ものすごく面白い物語を紡いでいるCandy Foxxのことを書きたくなったので。
Candy FoxxはDJ集団で、YouTubeにて動画を配信しています。一応、ミュージックビデオの体裁なのですが、映像も歌詞も意味不明の摩訶不思議な作品になっています。
今のところ、三作品まであるのですが、これが、すべて、繋がっている構成になっています。
一番最初の作品で意味不明だったものが、ジワジワと繋がっています。
一作目で、赤いボールを満たした湯船の中からいきなり出てくる美脚。踊るゴリラ。
二作目で、どう見ても、ゴリゴリのヤクザ映画のエキスを集めたような映像の中で、「これはラブストーリーです」と英語の歌詞が入る謎。
三作目で、二作目の最後の銃を乱射して笑っていたのが誰だったのか、わかる。(注・これは、子どもと一緒に見れない映像があります)
月に一回ずつYouTubeにUPされて、頭の片隅で、一か月もやもやしていたものが、「おお!」と腑に落ちる。
YouTubeなのでコメント欄があり、回を追うごとに、最初の意味不明さに拒否反応していた人たちの流れが変わってくることも分かります。
このチャンネル自体が、その作品と一緒に、コメント欄も含めて、ものすごい物語を紡いでいます。
本の中にしか面白いものがないと思ってきましたが、現実世界にもこんな面白いものがあるのかと、Candy Foxxの戦略に興味が尽きません。
身近に、学生をたくさん見てきました。親がパワー満載で異国から日本に移住してきた学生も見てきました。
移民パワーで前向きな子が多いです。しかし、日本の学校内にある猛烈な同調圧力の中で、手首をきるやら、爪を肉までかむやら。そんな、ところに追いつめられることも多いです。
日本にある「何かを成そうとする者」に対するものすごい、攻撃性。
それに折れないで、外に伸びて行こうとするものの物語を目撃中です。
極端な物言いをすれば、
革命を望んでいた若かりし笠井潔の出来なかったことを、後継してくれる人たちが出てきたように思います。
笠井潔が、文字の力でやろうとしたことを、今の時代のSNSで成し遂げようとしているように見えます。
驚くほど文字(文脈)の読めない大人があふれかえるこの時代。書籍を越えたSNSは、古い文化を食いちぎって進むゴジラのよう。
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