第2章:新たな仲間

健一とリリーが森を進むと、突然、弓矢を持ったポニーテールの女の子が現れた。彼女は青いジャージを着ていて、どことなく現実世界の高校生に見えた。

「誰だ、お前たちは? この森に何しに来た?」彼女は緊張感を持って健一とリリーを睨んだ。

「落ち着いて、セイラ。彼は私たちを助けに来てくれる人だよ。」リリーが介入すると、女の子、セイラは構えを解いた。

「そうなの? だったら、ごめんなさい。私はセイラ、この森の保護者。ちなみに、私も現実世界から来たんだ。」

健一は驚いた。「え、本当に? 私は佐藤健一です。でも、具体的にどう助ければいいんですか?」

セイラは少し考えた後、「この世界には"永遠の水晶"と呼ばれる力強いアイテムがある。しかし、それが邪悪な力によって奪われようとしている。」

「永遠の水晶を取り戻さないと、何が起きるんですか?」健一が問いかけると、リリーとセイラは顔色が変わった。

「この世界が崩壊し、その影響で他の世界にも災厄が広がる。それを阻止するためには、永遠の水晶を守る使命があるの。」セイラの声は重かった。

健一は迷わずに頷いた。「わかった、永遠の水晶を取り戻す任務、引き受けます。」

「ありがとう、健一さん。」リリーとセイラは健一に感謝の意を示した。

「だが、その前に何か武器や防具はないのか?」健一が尋ねると、セイラは微笑んだ。

「それについては、用意がありますよ。」

健一は未知の世界で仲間を得た。これからが本当の冒険の始まりだ。

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