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南無阿弥陀仏と大阪 平野
最近「南無阿弥陀仏」のお念仏に取り組み始めました。
生命の源の阿弥陀如来。
自我を落として全てに心を向ける。
すると自然な自分も立ち上がってくる。
小さな器が広がってくる。
唱え続けていると様々な気付きがあり、意識も変わってきます。
1日1分でも、たとえ一度からでも良いのでお勧めします。
自堂の龍王殿は、浄土宗や浄土真宗に先駆けて南無阿弥陀仏を広めた融通念仏宗の総本山、大念仏寺さまの境内にあります。
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また近くの杭全神社さまには熊野権現が祀られます。
(熊野本宮さまの家津御子大神の本地仏は阿弥陀如来)
そして閻魔大王を祀るお寺も複数あります。
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この平野区は生と死、あの世とこの世などの要素が濃い様に思えます。
また、平野区はちゃんとした人もいますがガラも良くない人が多いのも事実。
様々な生命のあり様が露呈している場所の様に思えます。
だからこそ全てを受け入れる大きな器という土壌なのかも知れません。
寛容さ、忍耐強さや、とらわれたり動じない心を培うこと、本質を見抜きそこに心を定めるということ、また生命全体を生きるということというものを、この地が持ち引き受けてくださってると思えるのです。
正にここは「生きること」の道場、皆で唱える南無阿弥陀仏の最適な道場ではないかと思います。
縁もゆかりも無いと思っていた平野に結婚を機に移り住み(妻の実家が平野)数年経った頃、愛媛の両親が来阪しました。
車に乗せて平野に入った時母が突然「ここ平野よ?大念仏寺ってこの辺?」と訊いてきて「大念仏寺知ってるん?」と問い返すと、なんと「愛媛から集団就職で出てきて工場で働いていて、ホームシックになったら寮を抜け出して大念仏寺の境内で泣いてたんよ」と。
ちょっと待って、俺そこの中のお堂で今山伏やってんねん!となりました。
御神木の大楠は若かりし頃の母の姿を見ておられたのです。
ご縁の深さに心底驚かされました。
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20年近く前に山伏になりたいと思い色々な所に通っていたけどそこでは道が開けず、引越した先の平野でスルスルと話が進み入講し、晴れて修験得度出来たのも龍王さまに母の頃から見初められていたのかもと思うと、もうなんだかなぁという感じです(笑)
ちなみに故郷愛媛の柏崎ではお年寄り達で結成された「念仏講」がお葬式やお盆の時にメロディーに乗せた南無阿弥陀仏を延々と唱えます。
経頭に続いて皆が唱えるコールアンドレスポンスの合唱のその声は、まだ鮮明に耳に残っています。
ありゃ日本の田舎のゴスペルだわ。
しみじみとした熱狂感。
もう一度聴きたいな〜
さておき、平野は熊野に縁が深い地というのも嬉しい。
大阪から大峯山に向かう街道も通っていました。
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杭全神社さまの縁起には熊野からの山伏が登場します。
ここで山伏として生きることが出来る幸せを感じています。
そんなこんなで平野で住み始めて15年以上が経ちました。
地の人間ではないけども、平野の奥深さを愛しています。
皆様も一度平野にお越し下さい〜
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