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『シンクロ』すぎる曲

ハタチ位までは邦楽も洋楽もよく聴いていましたが、音色やメロディなどの "音" 重視で音楽を聴いていた私は、当時は歌詞に全く興味が無くて、日本語の歌詞ですら "空耳" あるある状態でしたので洋楽ともなるとそれはもう…(とは言っても曲名すら知らずに聴いていた曲の方が圧倒的に多いのですが)楽曲のタイトルからして間違えて(勘違いして)いたりするなど、酷いものでした。私の英語嫌いは相当なもので、例えば昔『BOØWY』のアルバムを探しに行って、借りてきたアルバムをよく見たら『BOW WOW(VOW WOW)』のアルバムだったという、笑えない冗談みたいな本当の話が沢山あるのですが、今回ご紹介する曲もそんな一つで…

『Synchronicity(I)』THE POLICE

この曲のタイトル『シンクロニシティー』をシンクロ→蜃気楼、シティ→街で『蜃気楼の街』という曲だと勘違いしてずっと聴いていたという…これもウケ狙いでも何でもなく嘘のような本当の話なのですが、ここ日本で "シンクロ" と言えば普通、シンクロナイズド スイミングや『新世紀エヴァンゲリオン』の作中に登場する "シンクロ率" という言葉から、 "タイミングを合わせて動く" とか、 "同期する" 等のイメージとして広く普及していると思うのですが、スピリチュアルの世界で "シンクロ" と言えば、この曲のタイトルである『Synchronicity』のことを指すそうで、この "シンクロニシティ" という言葉の意味は、心理学者のユングが提唱した "意味のある偶然の一致" だと言われていて、 "共時性" とも訳されています。

ちなみに『THE POLICE』というのはスティングがボーカルを務めていたバンド名で、この曲名がタイトルになったアルバムは全世界で2000万枚の売上を記録(1983年に発売)しているそうです。さらにこの曲の歌詞の和訳を調べたのは今年の夏だったのですが、その数日前にこのアルバムの40周年記念盤が発売されていた…というシンクロ現象 "意味のある偶然の一致" が起きていました。(この『40』という数字には深い意味があるのですが、それはまた後日お話させて頂くとして)今回はこの『Synchronicity(I)』の歌詞が『神の詩』だと思った理由についてお話いたします。

A star fall, a phone call
流れ星も、電話が鳴るのも

It joins all
全て繋がっている

Synchronicity
それが "シンクロニシティ"

THE POLICE『SYNCHRONICITY(I)』より引用 和訳は意訳

少し昔の話になりますが、決断を迫られた時に「これは私が進むべき道か?」と天に問うたことがあって、その時目の前に流星が流れました。しかし、たまたま偶然…ということもあるので「もう一度お願いします」と心の中で呟いた直後、また流星がドンピシャの位置に現れて消えたので「承知しました。信じます。」ということがありました。他にも「どういう意味か調べなきゃ…」と思った次の瞬間に、答えがラジオから流れてきたり…とか、「あの人元気にしてるかな?」と思った次の瞬間にその人から電話が掛かってきたり…とか、まさにそれらの現象が歌詞になっていて、それは…

Linked to the invisible
見えないものとの結びつき

Something inexpressible
言葉では表現できない何か

Science insusceptible
科学的にも受け入れ難い

Causally connectible
因果的な繋がり

THE POLICE『SYNCHRONICITY(I)』より引用 和訳は意訳

それこそが "シンクロニシティ" であるとスティングは歌にした訳です。その『Synchronicity(I)』を和訳されているサイトを幾つか拝見した中で私は『およげ!対訳くん 』の意訳が最も的を得ていると思ったのですが、ご本人曰く…

「歌詞に登場する"spiritus mundi (直訳すると「世界の精神」)ですが,これは「人間ひとりひとりの精神は,あるひとつの広大な知性と繋がっており,この知性によって,それぞれの頭の中に一定の普遍的な「シンボル」が生まれる」というイエイツ(Yeats)の信念に触れたものなんだとか。

・・・と偉そうに書いていますが,実はまったく理解できません。少なくともこの件に関して,私の頭はspiritus mundiとは繋がっていないようで,脳裏に「synchronization failed」というEvernoteのエラー・メッセージが浮かんで来ます。」

『およげ!対訳くん 』より引用

…なのだそうです。

…と、いう理由で、この『spiritus mundi』について私なりに補足させて頂くと、少年ジャンプ漫画『NARUTO』の作中で、主人公のナルトが使う術の一つに『影分身の術』というのがあるのですが、ナルトは凄い数の分身を作り出して四方八方へ散らし、それは例えば索敵の時短に繋がったりする訳ですが、個々の分身が得た情報は大元のナルト本人に報告される…というもので、この『影分身の術』の分身に当たるのが我々個々の人間で、分身消滅後(死後)は、この大元のナルト本人に当たる『spiritus mundi』(ひとつの広大な知性)に英知が集約される…という風に捉えると、多少理解し易くなるのではないでしょうか?

しかし1980年代に発表された曲がまさかこの様に神憑っていたとは、スティング様恐るべし。…というのも実は私が(歌詞抜きで)好きだった曲のベスト5に入る曲がスティングの『Mad About You』だったからなのですが、やはりこの曲もずっと歌詞を知らないまま、音色や雰囲気が好き…というだけで長年聴いていたのですが、この曲の歌詞を知った時も本当に驚きました。しかしその話はまた別の機会に。

誰かの気付きに繋がることを祈って
【耀きが全地を照らすその日まで】-第5章-
『シンクロ』すぎる曲
『SYNCHRONICITY(I)』神の詩(2曲目)

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