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蜘蛛館の秘密
いのです。みなさんレイドRUNやってますか?私はやってません(胸を張る)。今回は蜘蛛館の話です。
蜘蛛館概要
『ヒヤッとゾクッと蜘蛛館』は2020年9月に公開されたイベントストーリー。オニオン味クッキー実装のタイミングで公開されました。
ブラックベリー味クッキーが洗濯をしていたら、人形が隣の館に飛んでいってしまったみたい! みんなで取りに行くことになったけど....?
屋根裏部屋を掃除中に見つけた古い人形をふと眺めるブラックベリー味クッキー。しかし風で隣の館に飛ばされてしまいます。
隣は「蜘蛛館」と呼ばれる不気味な館。一人で取りに行こうとするブラックベリー味クッキーを止め、探検家味クッキーとその仲間たちがついていくことになったものの…
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!!! CAUTION !!!
ここから先はストーリーのネタバレを含みます。
結論から書くと、蜘蛛館の主人は独特の見た目に反し、実は気さくなトリュフ味クッキー。
館を訪れた一同は数々の怪奇現象に見舞われますが、すべて勘違いであったことが判明。
館で出会ったオニオン味クッキーも一緒になって蜘蛛館でのパーティを楽しみます。
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今回の話はホラーと見せかけてほのぼのエンド、よかったよかったという話でした。
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……本当にそうでしょうか。この話、何かおかしくない?そう思ったあなたは正しい。
おかしな点
この話はいくつかおかしな点があります。まずブラックベリー味クッキー。
彼女は蜘蛛館に人形を取りに行こうとしますが、何故か探検家味クッキーには「洗濯物を取りに行く」と嘘をつきます。
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館に入って探検家味クッキーに尋ねられ、ようやく探し物が人形であることを明かします。しかしなぜ隠そうとしたのか。
これが第一の疑問点です。
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ブラックベリー味クッキーは他にもおかしな点があります。館で出会ったクッキー、オニオン味クッキー。実はブラックベリー味クッキーの知り合いだったことが判明します。
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しかしオニオン味クッキーは蜘蛛館とは特に関係がないはずのクッキーです。それにも関わらず、ブラックベリー味クッキーは驚きもせず声をかけます。
普通は「どうしてここにいるの?」とかそういう反応になるのではないでしょうか……
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続いてのおかしい点ですが、トリュフ味クッキーの説明です。
探検家味クッキー一同が体験した奇妙な現象について、トリュフ味クッキーから種明かしがなされる場面です。
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トリュフ味クッキーの説明は一応筋が通っており、なんとなーく登場人物も納得しているので問題ないと思うかもしれません。
しかしトリュフ味クッキーの説明では解決できないものが残っています。心霊現象です。
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これを蜘蛛のせいにするのは苦しい。ではこの心霊現象が起きた理由は何か……心霊現象が起きる時、いつも泣き声が聞こえるのがポイントです。
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この話で泣く者といえば一人しかいません。
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オニオン味クッキーの正体
心霊現象の原因はオニオン味クッキーです。
ご存知の人も多いかもしれませんが、オニオン味クッキーはこの話のずっと前に亡くなっています。そして本人はそれに気づいていません。
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オニオン味クッキーが怯えて泣いてしまうと、それに比例して心霊現象も悪化してしまいます。
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自らの心霊現象に恐怖して泣き、心霊現象がさらに悪化するという負のスパイラル……あまりにも過酷です。救いはないのでしょうか?
いいえ、クッキーランには対幽霊エキスパートの有能クッキーがいます。そう、ブラックベリー味クッキーです。
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心霊現象が悪化しそうになると、ブラックベリー味クッキーがすぐにオニオン味クッキーをあやして事なきを得ます。
大きくは目立たないですが的確な行動をしています。まさしく有能です。
ブラックベリー味クッキーの真意
どうすれば心霊現象が収まるか知っている、すなわちオニオン味クッキーが幽霊であることを知っているのはブラックベリー味クッキーだけです。
しかし彼女はそれを本人に伝えることはしません。むしろ、オニオン味クッキー本人、そして何かに気づきつつある探検家味クッキーから遠ざけようとします。
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おそらく真相を伝えても二人を傷つけるだけだと判断し、このような行動をとっているのでしょう。
まとめ
ブラックベリー味クッキーが屋根裏部屋で見つけたのはオニオン味クッキーが生前大切にしていたお人形でした。
しかしそれが蜘蛛館に飛ばされてしまったため、誰にも知られないよう一人でこっそり回収しに行こうとしたところ、探検家味クッキーに見つかってしまったのがこの話の発端です。
つまり、冒頭の探検家味クッキーの申し出はブラックベリー味クッキーにとってかえって厄介な申し出だったと言えます。有難迷惑……
この話はオニオン味クッキーと探検家味クッキーに真相を知られず、心霊現象をうやむやにし、いかにお人形を回収するかという難問にブラックベリー味クッキーが挑むというものでした。
なので本当の主役はブラックベリー味クッキーです。
結果は見ての通り完璧で、「心やさしく実に真面目なギャップのある味」ブラックベリー味クッキーの本領発揮と言える話だったというわけです。
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個人的にはこういった「きちんと読むと受ける印象が180度変わる話」というのはとても好きで、さすがクッキーランと感心する次第です。
後日談
ビハインドストーリーで後日談、今度はトリュフ味クッキーが探検家味クッキー邸を訪れる話を見ることができます(ただし探検家味は不在)。
二人は優雅にティーを楽しみますが、この時オニオン味クッキーの人形を椅子に置くのが泣けます。
動画では見えないですが、人形が動いているのできっとそこにいるのでしょう。
それでは。