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『働き方改革のイノベーション』(1−1)はじめてのコールドコール

 私のプロフィールにおいて『逆さ人生(自己紹介)』と題して、58歳のときにはじめて会社員になったことを紹介した。そのときの経験から『仕事を減らす』(サンマーク出版)を書くことになった理由をまとめておく。

 会社員としての最初の役割は新規営業だった。企業によって、営業を新規をハイブリッド営業とする場合があるが、私が勤めた外資系の日本法人は、新規顧客の獲得の必要性が高いため分けていた。新規営業は数名だったが、その手段がコールドコールに限定されていた。コールドコールとはこちらが売りたい相手に電話をかけ、営業のリードとすることだ。たとえばトヨタ自動車を顧客にしたい場合は、大企業に電話をかけて、必要な部門につないでもらい、担当者と思われる人にセールス活動を行う。

 私が勤めていた外資系の日本法人は、人事部がターゲットなので、その人に行き着くまで電話をかける。セールスフォースには過去の新規営業が苦労して見つけ出した担当者らしく名前があり、それを頼りにしたり、代表電話から探ってみたりと不効率な仕事だ。

 その会社になぜコールドコールを行うようになったかは不明だが、次の2つの理由が考えられる。

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