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『ブロークバック・マウンテン』あまり響かなかった(環境研究)

 1963年、ワイオミング州のロッキー山脈での羊飼いの季節労働者だった二人の男の20年間に及ぶ愛情の物語。ロッキー山脈の自然と、アメリカの中西部の風景が対照的なこともあり、川の流れをみるだけで気持ちが和らぐ。

 二人とも結婚するが、ひとりはゲイがバレて離婚、もうひとりは事故で死んでしまう。結婚をする必要があったのかは疑問だが、子供が幸せな結婚をするという結末には救われる。主人公であるヒース・レジャーという役者の演技が光っていたが、彼は薬物により、28歳で死んでしまったらしい。

 当時の時代背景では、LGBTは隠すものだったのだろうが、1960年代のアメリカでも洗濯は手で行っているシーンから20年の間に、冷蔵庫はあり、ブラウン管テレビもあった。さらに、この映画が封切りされた2005年から17年が経ち、少なくともカトリックやプロテスタントの世界では随分環境は変わってきたのだろう。
 2006年のアカデミー賞3部門(作品賞、監督賞、脚本賞)受賞作ということで観てみたが、私にはあまり響かなかった。

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