『ザ・ワイルド』二人の男と熊の映画
とにかく、「二人の男」が主人公の映画はヒットするという。それだけではストーリーが面白くないので、「熊」を加えたのがこの映画だ。バードアタックによりアラスカで墜落したセスナに同乗していた金持ちの主人公と、その妻の浮気相手の男の「二人」の物語で、撮影には実際の熊が使われ、迫力満点の格闘シーンとなっている。
娯楽を追求したハリウッド映画なので、人間の普遍的な部分をフォーカスはしていない。サイコ的なイメージがあるアンソニー・ホプキンスだが、冷静沈着なサバイバーという役柄も似合っている。ちなみに、この映画は、ハイウッドの辣腕プロヂューサーであるアーリーと、脚本家デイヴが、以下の会話で作り上げたものだ。
アーリー「デイヴ冒険映画はどうだろう」
デイヴ 「いいね」
アーリー「何かキャスティングしやすいもの。二人の男なんてどうだろう」
デイブ 「いいね」
アーリー「頼むよ、デイヴ、先に進めるにはもっと必要なんだ」
デイヴ 「オーケイ・・・・二人の男と熊はどうだろう」
アーリー「よし始めよう」
つまり、「二人の男と熊の映画」ということになる。(『クリエイティブな習慣』白水社、2007)
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Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。