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『テルアビブ・オン・ファイア』「たかがフムス、されどフムス」実に楽しい映画(パレスチナ)
パレスチナ人監督のサメフ・ゾアビ氏の『テルアビブ・オン・ファイア』を鑑賞。
この映画は現在(コロナ前)のイスラエルとパレスチナの現実を見事に描き出していて面白い。
まず驚いたのは最初に出てくるパレスチナ人の名前が占領からの開放をテーマにインティファーダで戦った「マルワン」だということ。そしてこの映画では彼を過去の人物として描き、イスラエルのクネセット(国会)で第3政党になったアラブ人政党時代における共存のあり方を示唆している点も面白い。
イスラエル人がパレスチナ人に報酬としてフムスを要求するくだりは、イスラエル人が作るフムスより、パレスチナのフムスの方が格段に美味しいことをイスラエル人がよく知っていることを意味し、フムスがパレスチナの故郷の味だということから、精神的に占領されてしまうことは避けたい、というサメフ・ゾアビ監督の気持ちが伝わってくる。
ラビンさんもそうだが、軍人でほど今までの方針を変更する勇気を持っていることからも、次のイスラエルやパレスチナのリーダーが取る方針が気になる。
「パラダイス・ナウ」と真逆の笑える楽しい映画の中に、主張が込められていて面白い映画だ。
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