『ケロッグ博士』ケロッグ博士の実話
コーンフレークを開発したケロッグ博士の物語。現在のケロッグ社は、兄の博士と砂糖を入れるかどうかで対立した弟が事業化したもの。
ブラックコメディなので、賛否両論あると思う。それとは別に、もっと描いてほしかったのは、宗教国家であるアメリカのセブンスデー・アドベンチスト教会についてだ。どうやらプロテスタント教会の中では異端とされているようだが、菜食主義、禁酒禁煙を義務とする。だからこそ、ケロッグ博士の治療施設では奇妙な治療が行われていた。
この映画は実話をベースにしている。ケロッグ博士は、セブンスデー・アドベンチスト教会のサナトリウムの館長として就任し、呼吸法、食事法(ベジタリアン)、浣腸といった独特の健康法を提唱し、実践した。また禁欲主義からマスターベーションを禁忌し、性欲を抑えるさまざまな方法を説いた。菜食主義もそのひとつで、コーンフレークを健康食として開発・喧伝した。また、ピーナッツバターの発明者でもあると、Wikiにもあるので、映画の描写と一致する。
ケロッグ博士の考案した、電気治療コイル、水治療器具、運動器具、電気療法運動用ベッド、頭皮治療用アーク灯、機械仕掛けの馬、4人用フットマッサージ器、マッサージベルト、耳治療用アーク灯、歯科治療用紫外線ランプ、熱気風呂、就寝中の換気装置、振動器具ルームなど、これらのほとんどは医学的根拠はないものの、現在でも名を変え多くの健康サービス機関や医療機関などでも使用されているという。
Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。