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【JBpress連載第10回】『日本の強みを取り戻す「価値創造」実践講座 ”国産ロケットの父”から直に学んだHow to Innovate!(第10回)』
「十年間一生懸命仕事をすると、いちおうその道で名前が通ってしまうようになる。たとえば、わたしが十年間ロケットをやると、『ロケットの糸川』といわれる。また医学関係の仕事を十年やると、『脳波の糸川』などといわれる。
わたしは、名前が通じるようになったら、それでもうおしまいだと思う。なぜなら、自分の座るイスができてしまえば、そこへでんと腰を落ちつけてしまい、そうなればもう前進することができないからだ。
そこで、自分の座っているイスをひっくり返して取りはずす。そうすれば、どこにも座るところがなくなるので、なんとかしてまた座る場所を探そうとする。」
人生100年時代の生き方は人それぞれだと思うが、糸川博士の人生から学べることは、ある企業の中でしか通用しないファームスペシフィックスキルを「幹」にするのではなく、どんな仕事や職場でも活用できる汎用性の高いポータブルスキルを「幹」にして、「一芸に秀でれば多芸に通ず」としていった方が、いろいろな方向に「枝」を伸ばし、花を咲かせられるということだ。
つまり、戦略的に考えれば、ファームスペシフィックスキルとポータブルスキルを分けて考え、その相乗効果を狙った方がどちらにとっても得策なのである。
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