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『天気の子』新海誠監督と、川村元気プロデューサー(ペアシステム)
新海誠監督と、川村元気プロデューサーのペアシステムによるアニメ映画で、四ツ谷と飛騨を舞台にした少年と少女の入れ替わり現象を描いたものだ。風景がリアルで、例えば、都内の見慣れた風景はもちろんのこと、名古屋の中央線の乗り場に至る階段なども、まさにそのとおりに描かれているのは驚きだ。飛騨市の村は宮川村がモデルではないかと推測しながら観ていると、小鳥川で岩魚を釣ったことなどをついつい思い出してしまった。
時間のずれなども加わっているので、ストーリーがマルチバース的な展開になっている。監督のみならず、脚本が新海誠氏なので、彼には明確に描きたいことがあるに違いない。それに対して、どう描くかをプロデュースした川村元気氏の才能とが「掛け算」で表出された結果が、この映画のヒットにつながったのだろう。
映画のように、ヒットの定石のない世界、正解のない世界では、ペアシステムによる才能の違う人の相乗効果が有効に働くことがある。ヒッチコックと妻で脚本家でもあるアロマとのペアシステムもそうだ。そして、この映画の主人公の二人は、災害から糸守村の住民を救うことになる。つまり、この映画で製作者が伝えたかたったことは、ペアシステムなのではないだろうか。
最後に気になったことが1点ある。
映画のラストシーンでは、終わりでなくこれから続くイメージがあるにもかかわらず、なぜかタイトルの『君の名は。』には「。」が付いている。NHKのラジオドラマで「。」のない『君の名は』があるので、それとの違いの示すためなのだろうか。気になる…
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