『国民のための戦争と平和』 平和を作るのは簡単だ。しかし、平和を維持することは遥かに難しい(世界の歴史)
本棚から引っ張り出してきて、小室直樹氏の本を読んでみた。戦争そのものは、人間の「心の内なる」問題ではない。戦争は、国家の政策の問題である、とある。つまり、プーチンの心の内という考えは捨てたほうがいい。
戦争は国際紛争の手段である。しかも、最終手段である。ソ連軍が攻めてくるという自体の前には選考する国際紛争があるはずだ。なんらかの国益をかけた紛争がある。この段階で譲歩すればそもそも戦争が起こらない。したがって、戦争が始まってから全面降伏することはナンセンスだ。全面降伏の覚悟があるならば、先方の言いなりになる覚悟から戦争が起こる前に全面的に譲歩できるはずだ。戦争とは、つける薬がないものにつける薬だ。ミンスク合意が実行できなかったということは、最終手段に至ることは見えていた。
平和という制度を、戦争以上に高度な組織的努力の体系とすることである。
この本を読み思い出したのは、イスラエルのラビン首相の以下の言葉だ。
カントの構想した「平和連合」は形式的で、前提として法に対する尊敬の念がないと成立しない…
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