この上なく
皆さんは、人前で大量に汗が流れ落ちた経験はあるだろうか?
それも、日々の暮らしの何でもないワンシーンで。
そんな事言って、本当は年のせいなんじゃないかと勘ぐっている人!
いいや!そっちの話じゃない。
私はつい数年前まで、こよなくスポーツを愛してたからだ。
訳あってここ最近は、週1日の2時間だけ運動するようにしたのだが、その代わりに原付きをやめ、車もほぼ乗らず、歩くことを選択するようにした。
先日のことだ。いつものように片道20分ほど歩いて、行きつけの美容院に到着すると、マスクのせいなのだろう、顔から一斉に汗が吹き出した。汗は、なかなか止まらない。
恥ずかしい。これでも女である。女として、”この上なく” 恥ずかしい。
あたふたと言い訳をしながら持っていたタオルで汗をぬぐい、ひたすら謝る。
客商売とは言え、汗だくの女の髪を触らせるのは、大変申し訳ないからだ。
しかし、それでは終わらなかった。
”この上なく” の ”この上” があったのだ。
ケープを掛けられた途端、
スカートの中で、ひざ小僧から大量の汗が、ふくらはぎを伝って、足首へと・・・
・・・・・・・私の汗腺は、確実に育っていた。