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【新商品】月不見の池 far side of the Moon発売のご案内
こんにちは。猪又酒造です。いつもありがとうございます。
この度、地元早川谷での酒米栽培20周年を迎えるにあたり、新しいラインナップが登場いたします!
①糸魚川市早川谷での蔵人による酒米作り(土地へのこだわり)
②麹米、掛米に酒米のみを全量使用する事(原料へのこだわり)
弊社の大きなこだわりの中の一つである、早川産酒造好適米に特に注目し、昨年発売した「alternate take」より着想を得た、新企画になります。
今回よりスタートする新シリーズを通して、更なるブランドの向上、土地への還元、酒質の向上に努めます。
【far side of the Moonについて】
早川産酒米のポテンシャルを追究する為に、新潟県醸造試験場のアドバイスも頂き、今日までこだわり続けてきた高精白(下限60%)ではなく低精白での醸造となりました。一先ずは10%磨きを落としてみることにしました。
そこから生まれる、新しい味わいへの探求と挑戦、新たな製造技術の確立・向上がテーマとなっております。
高精白、低精白どちらの方向もチャレンジして行くことで改めて日本酒造りの仕組みを理解する事が出来ます。
表面的な数字の見栄えや、特定名称を意識した規格ではなく「何故磨くのか、磨かないのか」本質への探究でもあります。
今年度は酒米「越淡麗」での醸造となりましたが、今後は「たかね錦」「五百万石」への展開も考えております。精米歩合についてもより磨かない選択も考えられます。酒質のアップデートを目指して努力して参ります。
吟醸づくりという言葉があります。
60%以下まで高度に精米した白米を低温で時間をかけて発酵させ、吟香を生ずるように醸造し、ゆるく搾って製するもの。というのが国税庁が定めるところの吟醸づくりです。
猪又酒造ではこの言葉を「高品質な酒質を求めて一生懸命丁寧にお酒を造ること、向き合うこと。」と解釈しております。
酒米を磨かないから悪い酒になるわけでは無いと思います。その逆も然り。日本酒づくりは製造技術に置き換えられると考えています。
そもそも良い酒とは何?という最大の哲学にも行き着いてしまいます。
この問いの答えを考えない日はありません。
猪又酒造らしさを主軸に、新しい味わいと技術、何より日本酒の面白さ、幅の広さ、懐の深さをお届けできたのなら幸いです。
ご評価の程、よろしくお願い致します!!
【ネーミングについて】
今回の新商品を代表銘柄「月不見の池」シリーズの月に準え、磨き続けた伝統の(月の表側)に対してfar side of the moon(月の向こう側、裏側)と命名致しました。
球体は表裏一体、どこを表とみるのか裏とみるのか?しかし間違いなく月は月です。そんな思いも込められています。
今回は加水調整したタイプと原酒タイプの2種類をご用意させて頂きました。お好みでご選択下さい。以下、商品とお取り扱い酒販店様をご紹介させて頂きます。よろしくお願いいたします。
月不見の池 far side of the Moon
●内容量 1800ml/720ml
●小売価格 2,800円/1,400円(税抜)
●特定名称 純米酒
●原材料 越淡麗100%(糸魚川市早川谷産)
●精米歩合 70%
●酵母 新潟TR8
●アルコール分 16度
●日本酒度 +3.0
●酸度 1.2
●アミノ酸度 1.1
●ろ過 有り(炭素不使用)
●瓶火入れ1回
月不見の池 far side of the Moon 原酒
●内容量 1800ml/720ml
●小売価格 3,000円/1,500円(税抜)
●特定名称 純米酒
●原材料 越淡麗100%(糸魚川市早川谷産)
●精米歩合 70%
●酵母 新潟TR8
●アルコール分 17.5度
●日本酒度 +3.0
●酸度 1.3
●アミノ酸度 1.1
●ろ過 有り(炭素不使用)
●瓶火入れ1回
香りはメロンやスイカのような印象を受けました。人によっては木の香りにも感じるようです。香りを逃がしにくい瓶火入れの効果を感じました。
味わいは幅があり、ふくらみもあり、辛味と若干の苦みが味を立体的にします。他のお酒と比べると同じ数字(日本酒度など)のお酒より辛口のお酒に感じました。
また、このまましっかり寝かせても更に美味しくなりそうな印象を受けましたので蔵で熟成用に、別に囲ってみたいと思っています。
管理に関しても、がちがちに冷やさなくても大丈夫です。商品は15℃の冷蔵庫で管理しました。社内でも常温で管理したり、あえて開封後、酒の量を半分以下にして寝かせたりして試験してみましたが、著しい変化はありませんでした。理想とする丈夫なお酒に仕上がったのではないかと思っています。
月不見の池のfar side of the Moon(月の裏側)をお楽しみ下さい。
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