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End Rollというミニアルバムを出した
出しましたので、せっかくなので解説みたいなものをしようと思う。
今回は13年前に初めて全国流通に乗った音源を出したレーベル、コズミックノートからのリリースになった。
13年前もミニアルバムだった。コズミックから出した後はご存知の通り後藤さんのところでやるんだけどオレたちの今の規模でoidの人員を稼働させるのはカネ的にマイナスにしかならないな〜と思ったので
今回はレコーディングその他は全部自分でやり、リリース以降をコズミックノートにお願いした。
爆発的に売れることはないと思うけど、地味に広まってほしいなと思ってる。
今回は7曲のミニアルバム。
レコーディングは2020年の終わりぐらいからコツコツやっていた。
リズム録り(ベースとドラム)は確か3回か4回に分けて録った気がする。
というわけで曲解説に入ります。
1.燃えろ、バーストシティー
これは直球エイトビートソングを久しぶりに作ろう、と思って作った。
そうしたら歌詞の内容も結構直球オレ歌詞になってしまった。
なってしまったっていうか全部そうなんだけど。
改めて聞いてみるとイントロはイースタンユース感あるな。
歌入るとドクターダウナー感しかないけど。
二酸化炭素吐き出して今日も誰かを傷付け続ける。
それはオレだし君かもしれない。
っていうどうでもいい悲しみを、引き延ばし続けてる歌。
2.Summer night blues
元々メロコアキッズだったので早いメロコアっぽい曲をやりたかった。
だけど、ちゃんと音楽知ってるし理論も分かってますから、みたいなのを入れ込んだメロコアソングを作りたくて作った曲です。それができているのかは分からないけど。
そう、キャプテンヘッジホッグみたいなのをやりたかった。
これはレコーディング終盤にできたんだけど、ドラムの小石はこういうの得意なんで曲できるのは早かった。
90年代メロコアシーンにリスペクトを持って作った曲です。
それでもちゃんとドクターダウナーぽくはなるところがやっぱバンドですね、と思った。
3.リピート
この曲は結構前からあってシューゲイザーぽいのをドクターダウナーなりにやるとどうなるのか、というのがテーマだった。
結果全然シューゲイザーにならなかったけどイントロのリードの複音のフレーズは結構秀逸なものができたと思ってる。
これは最終的に隠れた名曲になるような気がする。
歌詞がマジで暗い。
4.0468
曲名は三浦半島相模湾側の逗子から横須賀市秋谷にかけてのかつての市外局番。
オレが生まれ育った地域です。
爽やかな曲にしようと思い作ったけど
いやー実際どうなんだろうな。
これは13年前のアナーキーインザ逗子って曲の続編なんだよな。
続編っていうか、別の視点からのアナーキーインザ逗子です。
この曲作ってる時にスタジオで小石に、ドラムはEverlongでお願いします、と言ったけど意外と気付いてる人いないぽいんだよな。
ラスプーチンのヤザワに0468いいね!って言われてアレドラムエバーロングなんだよ、って言ったら、おー、確かにそうだー!と言われたので意外とみんな気づいてないっぽい。
5.昔の話
これはギターのケイちゃんが辞めるか辞めないかぐらいの時にできた曲のような気がする。
これからはこういう感じの曲やりたい、みたいな話をして結局ケイちゃんは辞めた。
だからドクターダウナーとしては転機の一曲だと思う。
このミニアルバム出す前に出したカセットテープにも入ってるし。
カセットの音源は前のギターのゆうちょが弾いてます。
アレンジが全然違うので、是非カセットテープ版のこの曲も聴いてほしい。
なんかミドルテンポのエモい曲作りたいなと思って作った気がする。
イントロのアルペジオが先に確かできたかな。
そこから単音のイントロのリフができ、確かイントロから1番のサビまではドラムも打ち込んでデモを作った。
6.間違い探し
本当はこれがアルバムのタイトルになる感じぐらい会心の出来ソングだったが
暗すぎるのでやめた。
この曲に関してはいわゆる昔の激情系とかエモみたいなヤツやりたいと思って作った。
基本的にどの曲も個人的なことが歌詞になっているんだけど、これは特に個人的すぎる内容になった。
曲的には変拍子とか入ったりしてドクターダウナーとしては新境地といえば新境地だけどわりと自然にできたと思う。
なんだかんだで最終的にはドクターダウナーぽくまとまるっていうのはバンドの個性のような気がする。
ギターソロがすげえエモーショナルに弾けた。
7.エンドロール
アルバムのタイトルはEnd Rollだけどこの曲名はエンドロール。
そこに特に意味はないんだけど。
この曲は本当に最後に出来た。
もう他の曲のリズムは録り終わっていてあと一曲入れたいなーと思って作った曲。
結構暗い曲多いから明るい曲、めっちゃ明るい曲作ろうと思って作った。
歌詞と合わせても、なんというかアナーキーインザ逗子的な、ドクターダウナーぽい、明るくてカラッとしてるけどやっぱり悲しいみたいな感じになったと思う。
そういえば前のアルバムのsad songって曲もそんな感じだったな〜。
曲的には、イントロのギターのフレーズがオレの中では秀逸なものができた感じがしている。
家で考えていたネタとかはあったけどこれはデモとか作らずバンドのスタジオで全部作った。
もう無くなってしまった日々をずっと探し続けているだけかもね、っていうフレーズがこの曲の全てだと思う。
という感じです。
ここからは機材などの話なんだけど
レコーディングは全部天王町のスタジオオリーブでやった。
機材持ち込んでまずはドラムとベースだけ録った。その時オレのギターもラインで鳴らして弾きながらだけど。
ベースはアンペグのプリアンプとそのまま素のライン二本録り、ミックスで素のラインにアンプシュミレータのプラグインかまし、リアンプは無し。
ギターは基本右と左で別の人が弾いているテイで録った。
音源聞けばわかると思うけど2本以上のギターが同時に鳴っているところはないようにしてる。
右がオレが歌いながら弾くギター、左がギターの人が弾くギター、という感じで録り分けてる。
イコライジングがマジ大変だった。右と左のギターのバランスを保って尚且つ、ベースと被らないようにとかドラムが抜けるようにとか。
イコライジングの奥深さを感じた。
それっぽくなるプラグインあるけど楽器と楽器の間の調整してくれない。
なので、手動でプロツールスデフォのイコライザー立ち上げて細かく修正するのねー。
右は全部今のメインのMJTのテレマスター。
左は前までメインだったESPのハイブリッド。
アンプは全曲フェンダーのスーパーソニックの60ワットのスタック。
ジャミングOPの太田垣のやつを借りた、ありがとう。
使ったエフェクターは歪みだけなんだけど、右のテレマスターには技ブルースドライバー、左のハイブリッドにはフルドライブ2だったと思う。
スーパーソニックのチャンネルは最初ヴィンテージチャンネルだったんだけどゲインないからかなり音量上げないとダメで上げるとオケが全然聞こえなくなっちゃう。
しかし普通の練習スタジオなので、ブースとかに入れられないので途中で諦めた。
確か爆裂シティーと0468と昔の話はヴィンテージチャンネルで録ったと思う。
ギターは結構いい音で録れた。
とりあえずスーパーソニックはいいアンプだな、と思った。
ベースは本当はアンプで鳴らして録りたいけどプラグインだと色々後からもいじれるので便利ですよね〜と思ってやっぱベースはアンプ鳴らさないことにしました。
ほかになんかレコーディングのエピソードあるかな、と思ったけど大変だった以外ないわ。
とりあえずミックスがマジ大変だった。
そんな感じでまた音源を出せたよ。ありがとうございます。
次はギターでフナヤマが参加してくれたので今のフナヤマ体制でなんかしらの音源出したいなと思ってる。
まあやれる範囲でやりたいようにやる。