巨人には敬意を払ってください。
それはあなたの為でもあります。
巨人はあなたの顔を覗き込み、表情の一片ひとつ見逃しません。
「お供えをしなさい。」と言っているわけではありません。
「敬意を払ってください。」と言っているのです。
敬意の払い方は人それぞれです。
髪を無くしましょう。爪を無くしましょう。鼻を無くしましょう。耳をなくしましょう。舌を無くしましょう。目を無くしましょう。
でも、それはあなたが決めることではありません。
巨人は気まぐれですから。
巨人には敬意を払ってください。
さもなければ、ぜんぶ失いますよ。
私の、この顔のように。