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フィンランド旅行記🇫🇮1日目〜かもめ食堂、トナカイの肉〜

1月1日
あけましておめでとうございます。
爆笑ヒットパレードの生放送。

晴れ着を着ました。


隣に座っていた村重杏奈ちゃんに、この後フィンランドに3泊で行くことを伝えると、「3泊!?そんなに長く行ってやることあるの?」と言われた。

他の人に「フィンランドに3泊で行く」と伝えると「弾丸だね!」と驚かれることが多かったが、私も「3泊もできるならもう一カ国行けるのでは…」と杏奈ちゃんと同じことを考えていたので気持ちはすごくわかる。
たぶん、ロケで遠いところでも弾丸で行ってるからそういう感覚になっちゃうんだろうねと話した。

終わって一度帰宅し、ご飯を食べたりお風呂に入ったり、荷物確認をしたりして20時に羽田空港へ。飛行機は22時前くらい。私は国際線の時は大体2時間前に着くようにしている。遅いかね。

パッキングよりも荷解きの方が得意です
お正月なのでお餅とピェンローを食べる


フィンエアーでフィンランドへ向かう。日本人が想像以上に多かった。機内食は鶏肉を選んだ。ご飯がもちもちで美味しい。
ご飯にパン!

ルマンドつき


海外の航空会社の、日本人からしたらちょっとキテレツな機内食の組み合わせが楽しい。
飲み物は事前に調べて飲んでみたかった、ブルーベリージュースを選んだ。小さい頃に飲んだ風邪引いた時に飲める甘い飲み薬を思い出して懐かしくなった。
フィンランドはマリメッコが有名で、食事についている紙ナプキンはマリメッコの柄で可愛かった。素敵なので持ち帰ろうと思ったけど口の周りを汚したので使ってしまった。残念。

メモを書いて過ごした

飛行機の中では事前にダウンロードしておいた「かもめ食堂」を観た。今回の旅の大きな目的がかもめ食堂に行くことなので到着までに期待を高める。
以下、かもめ食堂で私が好きなところ!ネタバレしたくない方は飛ばしてください。


・サチエさんとミドリさんが図書館で「ガッチャマン」を歌ってだんだん声が大きくなっていくところ。oh〜ガッチャマーン、ガッチャマーン♩
・元々かもめ食堂があったところでコーヒー店を営んでいた男性が、自分のコーヒーマシンを取りにかもめ食堂に来て食事して帰るところで、ピタッと止まってご飯粒をとるところ。音楽も止まってご飯粒が取れたらまた音楽がかかるところもすき
・マサコさんがおにぎりを食べている時、みんながマサコさんに注目しているところ
・「(私がいなくなったら)寂しいですか?」とミドリさんがサチエさんに聞くと
「でもずっと同じではいられないものですよね。人はみんな変わっていくものですから」と答えるところ。
・「みんな何かを食べていないと生きていけないんですよね」というサチエさんの言葉
・トンミヒルトレンのヘルメット


あげたらキリがないが、かもめ食堂大好き。
好きな映画トップ3は、かもめ食堂、めがね、南極料理人!
どれも私が子供の頃から何度も繰り返し観た。憧れの映画のロケ地に行けるなんて!嬉しくて血が騒ぐ!
「どうしてフィンランドに来たのか?」と現地の人に聞かれた時のために、英語でかもめ食堂という映画が好きだからで、こんな映画!と言えるように調べてメモしておいた。これは役立ったので調べておいてよかった。
フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語だが、英語も通じる。
ちなみに、、私は英語が一切話せない。英語力がゼロの私でも、スマホの翻訳機能を使ったりボディランゲージでなんとか一人でも海外旅行に行けたので、英語ができない人も参考にしてほしい。
フィンランド映画として「過去のない男」も観た。
現地に着くのは朝の4時予定なので到着後にガンガン動けるように機内で寝ておく。

フィンランドに到着!
入国審査や荷物の受け取りを済ませ、スーツケースから防寒グッズを取り出す。街中は想像以上に寒いのでこの時点で、ニット帽や手袋などフル装備できるように上着のポケットにでも入れて準備しておいた方がいい。

ダウンについている帽子のありがたみを知った


空港直結の電車で宿泊するホテルへ向かう。
街中へは電車で一本、30分くらい。HSLというアプリを事前にダウンロードしてクレカも登録しておき、アプリ内でチケットを購入した。ホームでも買える。
改札などはないことに驚く。車内でチケットをチェックされることもあるらしいのでそのときはQRコードを提示するらしい。

電車を降りてバスでホテルへ向かう。バスはちょっと難しくて、雪の中スーツケースを転がすのは大変だった。
ホテルに朝6時着。
フロントで今日宿泊することを伝え、荷物を預かってもらった。
サウナに行くかもしれないので水着、トリートメントと、寒さにびっくりして充電があっという間になくなるのでモバイルバッテリーも忘れずに!
朝から空いているカフェを探す。FAZERという老舗のカフェへ。シナモンロールとコーヒーを頼み、さて今日はどうしようかと考える。

📍Fazer Café Kluuvikatu 3

綺麗なケーキがたくさん並ぶ


シナモンロール、甘くてふわふわというよりはもっちり、しっとり。フィンランドのシナモンロールを何度も食べて感じたことは、シナモンの香りがはじけるように新鮮で、強いということ。香料のような人工的な強さというより、もぎたてのシナモン!って感じがする。

ペチャっとしている


FAZERを出て、近くのKappatoriというマーケットへ歩いていく。9時前くらい。まだあまりテントは出ていない。朝日がちょうど登るところで、観覧車越しの朝日がとっても綺麗だった。朝日を見に人も少し集まっていた。

日の出が9時半とか


そこに来ていた現地の?おじさんにシャッターを押してほしいと頼まれたので、お互いに撮り合った。



鳥がいた形跡!



オレンジのテントが可愛らしいサーモンスープのお店に入る。
奥でジュウジュウと焼かれている美味しそうなフランクフルトをグッと我慢して、サーモンスープのみを注文。このサーモンスープがとってもクリーミーで、まろやかで、すっごく美味しかった。ディルがたっぷり入っていて、ディルの爽やかさとクリームの濃厚さのバランスがとてもいい!これは何度も食べたい。
帰国したら必ずつくろう。再現したら食べてほしい人も何人も思い浮かんだ。

ジャガイモもホクホク。スープはさらっとしている

その近くのオールドマーケットホールをちらっと覗く。木でできた茶色の店舗がまるで絵本のよう。大胆なサーモンや、肉、お惣菜も並んでいた。パンもおいしそうでカフェなんかもあって、ここでも何か食べたらよかった。
トマトベースのサーモンスープも食べたかったがオープンが遅いらしく、諦める。残念。

屋内なのであたたかい。


近くにあるヘルシンキ大聖堂へ。白くて立派な建物だった。中へ入ると、心にグッとせまる奥行きに驚いた。

白が眩しい


天井をみてまた驚く。美しくていきをのむ。

ウスペンスキー大聖堂もみる。
こちらは茶色と絶妙な青?みどり?ティファニーみたいな色がとってもいい!

観光客の方に撮ってもらった
壁紙が可愛らしくて絨毯にしたいと思った。

ウスペンスキー大聖堂からプラプラ歩いていると、海の近くに裸?で歩いている人を発見して声が出た。よく見ると男女ともに水着を着ていて、体から湯気が出ている。どうやら歩いている先の建物はサウナっぽい。
フィンランドはサウナで超有名な国なのにすっかり忘れて本気で驚いてしまった。
それにしても、サウナに入ったとはいえ、こんなに寒いのに外気浴なんてできるのか。
迷ったがまだ朝の10時半だったので入ってみることにした。



📍Allas Sea Pool

受付で鍵をもらい、タオルをレンタルした。タオルのレンタルで1300円…スーツケースにタオルを置いてきてしまった。本当に本当に悔やまれる。
更衣室のロッカーの使い方を隣の女性に聞いたら親切に教えてくれた。困った顔をして話しかけたら通じた。本当にキートス!(ありがとう)
サウナは3種類あって男女共用、水着を着用する。

シャワーを浴びていよいよ入ると、サウナ室はとても賑やかで驚いた。
正直、日本のサウナブームが怖くてサウナが少し苦手だった。正確に言うと、サウナが嫌いなのではなくサウナブームによる敷居の高さが苦手。
勝手に感じているだけかもしれないが…言われないとわからない作法的な、主に従いなさい的な雰囲気が苦手。
比べてフィンランドのサウナはとってもフランクで、楽しくて、自由だった。みんなロウリュしまくるし何度も出入りする人もいるし、水風呂に入る人も入らない人もいる。言語はわからないが、カップル、家族、友達同士、おばちゃん、いろんな人が何かを話している。目を瞑っている人もいる。まるでファミレスのよう。
フィンランドの人にとって憩いの場なのだと思った。素敵!
おかげで一人で来ている私もすぐに場に溶け込めた気がする。あたたかいサウナに入って、外気浴をしてみる。あんなに寒かった外気が気持ちいい。
吐くいきが熱く、入ってくる空気は冷たい。水着は着ているがほぼ裸みたいなもんで、なんて開放的なのだろう!

外にあったプールにも入る。サウナ後に入ると、水風呂ほど寒くなくてとっても良かった。外気に対して水温が高いのでプールから湯気が出ていた。湯気越しにみるヘルシンキの街はなんとも最高で心に音符が生えたようにご機嫌な気持ちになった。
ここのプールはかなり深くて私は足がつかない。平泳ぎで景色を見ながらゆったりと水を楽しんだ。かもめ食堂でもサチエさんがプールで気持ちよさそうに泳ぐ場面がある。それに思いを馳せながら、来たんだなあと思った。

何度もサウナを往復し、2時間でサウナを出て、いよいよかもめ食堂へ向かう。
歩いて大体20分弱くらい。
かもめ食堂の看板を見つけた!!

まるまると太ったかもめ!


この時完全には実感できなくて、今これを書きながらその時以上に胸の高まりを感じている。あんなに予習していったのに、頭では「ほら!来たんだよ!」と言っているのに、心が追いついてこなかった。
店内には日本人が大体半分くらい?いた。みんなかもめ食堂のファンなのだろうか。少し待ったらすぐ席に案内してもらえて、メニューをもらう。
日本人の方が店員さんで日本語で対応してくれる。
メニューはいくつかあったが私は真っ先に、トナカイ肉のおにぎり、サーモンのおにぎり、お味噌汁を選んだ。

紙ナプキンもかもめ柄


トナカイの肉のおにぎりは映画にも出てくる。トンミヒルトレンの反応は微妙だったが、実際に食べてみると、甘く煮たトナカイ肉がとっても美味しい!ニヤッとしてしまう!とても食べやすく味付けをされている。
あーーこれが映画に出てきたおにぎりかあ。まだ心と頭の乖離を感じながらもぐもぐと食べる。
内装は映画と若干変わっているが、ポスターや演者さんのサインが飾って合って目で舐め回して見た。

あのポスター!このロケ地にもいきたかった

食後にシナモンロールも注文する。かもめ食堂といえば、映画に出てくるシナモンロールは欠かせない。映画を見ながら母と顔を見合わせて「シナモンロール…食べたいね」とおんなじことを考えていたことを思い出す。

生地がふわっとしていて、シナモンはやはり強く香る。今回の旅でたくさんシナモンロールを食べたが、私のベストオブシナモンロールを選ぶならこれだ。
書きながらもお腹が空いてきた。
お土産にペーパータオルを購入して店を出る。

近くにある行きたかったコーヒーショップに入る。豆の好みや淹れ方など細かく選べるっぽかったが私は英語で細かく伝えることができないので、おすすめをお願いしますと伝えた。ここで自分の好みを伝えられたら、きっともっと楽しいだろうな。
フレンチプレスで淹れてくれたコーヒーがきた。う〜ん!とっても美味しい!
これは美味しいなあ。
店内もコーヒーのいい香りが漂っていているだけで気持ちが安らぐ。
充電が極端に減っていたので店員さんにお願いして、コンセントを使って充電していいか聞くと、快くオッケーしてくれた。ここで充電させてもらえたおかげで、地図アプリを使いまくって充電が減っていたスマホが復活した。
しかし…ここで変換プラグをコンセントに差しっぱなしにしてきてしまったのだった。それにホテルで気づき、25ユーロ(4000円)で購入することになる。これまた悔しい…海外でコンセントを使ったあとは必ず変換プラグまで抜いたか?確認しようと心に誓った。

カップはアラビア

コーヒー屋さんを出た後、もう一度かもめ食堂に戻って外観バックに写真を撮る。
そして道中で気になった雑貨屋さんへ立ち寄る。
入ると店員さんが日本語で「日本からですか」と話しかけてくれた。びっくりして今朝日本から来たと伝える。フィンランドにもう何十年も住みながら、日本雑貨を中心に雑貨屋さんを営んでいるという。

📍COMMON

益子焼も売られていて、地元のものがフィンランドに!と、とっても誇らし気持ちになった。この雑貨屋さんで、今治タオルを使って作ったバスマット、そしてPOTOという靴下のブランドのネックウォーマーを購入した。

顔を守れてあたたかい。


日本から来て、日本のものを買って帰るのはお土産としてはどうなんだろう。と少し考えて、でもこの旅で買ったということが大事だと、思い切って買った。
もともと、長年使っていた珪藻土のバスマットはすでに水を吸わないただの板になっていたので、いいものがあれば欲しいと思っていた。そして翌日はヘルシンキよりもっと北のロヴァニエミというところへ行くのに、首を守るものを持ってきていなかったので購入した。結果、買って大正解だった。

店員さんにフィンランド料理が食べられるおすすめのお店とおすすめのセレクトショップを教えてもらい、店を出る。

郡司さんという方の益子焼

かもめ食堂にも登場したアカデミア書店というところへ。
ここで二人はガッチャマンの歌を歌ったのか。いいな
本がたくさん、どの本も大きくて立派だった。
ベッドに座りながら、本を読む時に本を立てるためのクッションが置いてあって、フィンランドの人たちは本当に本が大好きなんだと思った。建物がいけてる!

良さそうな編み図の本があって言葉がわかれば欲しかった。書いてある内容はわからなくとも海外の本屋さんは楽しい。ジブリの本も見つけた。

20分くらいで見て、日本人の方に教えてもらったセレクトショップへ。
📍Jeans&Towels

店員さんがとんでもなくおしゃれだった。セールをしていてラッキー!
欲しかったウール入りのパンツを見つけて試着。少し大きかったので小さいサイズを持ってきてもらった。
試着室に入るとき、マットがないので靴をどこで脱いだらいいのかわからず店員さんに聞くと、笑って「もちろんそのままで大丈夫だよ」と教えてくれた。
日本だとほとんどの試着室で靴を脱ぐけど海外はそうじゃないのか。ちょっと恥ずかしかった。
少しだけウエストが大きかったけど後でボタンを縫い付けて調整することにして購入。ついでに、持ってきたニット帽が少し大きかったので、ぴったりサイズのニット帽も30%オフで購入。
お兄さんがいい選択だねと言ってくれた。褒めてくれて言葉を聞き取れて嬉しかったが、キートスしか言えなかった。お兄さんのおかげですと伝えたかった。


それから教えてもらってフィンランド料理屋さんへ。
📍Restaurant Sea Horse Ravintola Sea Horse

一人だったからかすんなりはいれた。メニューは読んでもわからなかったので、トナカイの肉とサーモンスープを食べたいとお願いした。フィンランドのビールも注文する。

ピクルスにピントが…
ディルはたっぷり

トナカイのお肉は味も香りもしっかりしていて美味しい。
ほろほろでしっとりしていて、好みの味だ。下に敷かれている大量のマッシュドポテトも美味しい。店内は賑わっていて忙しそう。テキパキ動きながらも笑顔と余裕を見せる店員さんがとっても素敵に見えた。誰も切羽詰まっている感じがしなかった。

素敵な雰囲気!


お店を出た後、行きたいクラフトビール屋さんがあったが体が疲れていたのと無性にうんちがしたかったのでホテルへ向かう。
チェックインして、追加料金払ってサウナを使えるようにしてもらい、部屋に入る。

📍VALO Hotel & Work

ネットで見つけたこのホテルに宿泊。調べたところ、仕事をする人、一人旅をする人に向いているらしい。15000円くらい
ホテルはとっても綺麗だった。天井が高くて部屋の広さ以上に広く見える。
上の階にあるサウナに行ってみると、想像以上にチャラいサウナだった。サウナ自体はちゃらくないのか。でもイケイケだった。


屋内にミストサウナ、休憩できるところ、大きな液晶画面があって。カップルがイチャイチャしている。
屋外にもサウナが2種類あって、ジャグジーのお風呂と水風呂があった。
チャラそうな男性とセクシーな女性の集団が大はしゃぎしている。どこにでもいるんだなあ。
からかわれたが、何を言っているのかわからないので首を傾げていると「ジョーク、ジョーク!」と言っていた。

このお風呂に10人くらい入っていた


その後、ぬる〜いパイナップルのお酒をくれた。サウナが気持ちよくて、屋内で寝られる角度の椅子でうとうとしていると、そのチャラ集団の一味に起こされた。
やんちゃなだけで悪い人たちではなさそうだ。
寝起きでぼーっと座っていると日本人の方に「日本の方ですか…?」と遠慮がちに話しかけられた。その方は長く海外駐在をしていて現在はイギリスで働いているらしい。サウナが23時で閉まるのでホテルの一階のカフェで少し話していると、フィンランドの方?に「ロウリュってサウナ知ってる?」と聞かれた。
ロウリュは行きたかったけど予約が取れなくて諦めたサウナだ。それを伝えると、「僕はオーナーと仲がいいから予約とってあげるよ。いつがいい?」と言われた。
二人で顔を見合わせて、「私は明日はロヴァニエミに行くので明後日だったらいけますけど…」と言うと、その方も大丈夫らしいので一応明後日で予約を取ってもらうことにした。
ただ、おそらく冗談だと思うからもし本当に予約が取れていたら再会しましょう。ということでその日はさよならした。
部屋に戻って眠る。長い1日でどっと疲れた。