第6戦!
先制され、追いつき、勝ち越されてもまた追いつき逆転。3点をリードして優位に立ったものの、8回裏に山田の一発であっという間に同点にされ、一気にヤクルトの流れになったが踏みとどまり、ジョーンズの決勝ホームランでオリックスが勝利した、東京ドームでの第5戦だった。
すべてが2点差以内(うち4戦が1点差!)の、球史に残る好勝負が繰り広げられている2021年日本シリーズ。
ここまでの勝敗順を、王手をかけているヤクルト側から並べてみると――
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この順番で先に王手をかけて第5戦までを終え、最終的に日本一になったのは1956(昭和31)年の西鉄と、1961(昭和36)年と1968(昭和43)年の巨人、そして1992(平成4)年の西武…の計4例だ。
56年の西鉄は、巨人相手に第6戦をモノにしてV。
川上哲治監督1年目だった61年の巨人も、第6戦をモノにして南海をくだし、日本一。《V9時代》の4年目、68年も前年同様阪急を相手に第6戦で頂点に立った。
92年の西武は、第6戦を落として3勝3敗のタイに持ち込まれるも、神宮での最終第7戦を、石井丈裕と岡林洋一が投げ合う延長戦の末、ヤクルトとの激闘を制した。
同じくオリックス側から見た星取では――
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初戦を取ったあと3連敗する星取で第5戦までを終え、シリーズを制したのは、1955(昭和30)年に南海を下した巨人だけ。
この5例中、シリーズを制し日本一になったチームが(第1~2戦と)第6~7戦をホームで戦う環境だったのは、68年の巨人のみ。第7戦まで進んだのは92年の西武のみだ。
だからどちらが有利とか不利とかいいたいわけではない(1つリードしているヤクルトが優位に立っていることは間違いないか…)。ただ単にこれまでの例を示しただけだけ。第7戦まで見たい、フルに熱戦を楽しみたいから、今日はオリックスに勝ってほしいと思っているけど――
グリーンスタジアム…じゃなくてほっともっとフィールド神戸で始まっている日本シリーズ第6戦は、4回裏の途中、まだ0対0だ。