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「レナード×ハーンズ」40年!

"THE SHOWDOWN"

 ちょっとピントが甘くて恥ずかしいけれど、タイトル画像は2012年12月にラスベガスのミラージュホテルで行われた「ESPN FRIDAY NIGHT FIGHTS」における一コマ。写っているのは、リングサイドでゲスト解説を務めていたシュガー・レイ・レナード(右)と、トーマス・ハーンズだ。

 1971年にモハメド・アリとジョー・フレージャーが闘った《世紀の一戦》から50年…ということで、特にアメリカのボクシング専門誌やサイト、SNSがそこそこ盛り上がった今年3月。

 同様に記事や写真、試合映像がアップされるなど、少しばかりにぎやかになっているのが、9月16日で40年を迎えた"THE SHOWDOWN"――この両雄によるウェルター級のチャンピオン対決だ。

 レナードはWBC、ハーンズはWBAの王座に君臨――IBFもWBOもなく、暫定だのスーパーだのもなかった頃の《統一戦》。"主要4団体"…なんていうほど乱立する今とちがい2団体しかなかったが、それでも、こうした統一戦の話が出るきっかけの一つは「世界一の称号は2つもいらない」みたいな声だったりする、そんな時代だった。

 Fifteen rounds the boxing.... まだ15回戦制で、熱戦が決着したのは14ラウンド。世界タイトルマッチが現行の12回戦制になるのは、WBCは83年、WBAは87年からだ。

 試合前に感じたドキドキワクワク感も、期待に違わぬ試合内容も◎。世代的にリアルタイムでは見聞きしていなかった「アリ×フレージャー」戦より、個人的には上にランクしたい一戦だ。

決戦は水曜日だった…

 テレビ東京(まだ「東京12チャンネル」だった?)で翌日に録画放送され、それが土日ではなかったというぼんやりした記憶通りではあるが、この一戦が行われた1981年9月16日は、調べてみると水曜日。

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 アメリカで行われるビッグマッチのほとんどは、現地時間の土曜夜(日本時間の日曜朝~昼くらい)、という最近の感覚からするとちょっと意外に感じるところ。

 この約1カ月前、サルバドール・サンチェスとウィルフレド・ゴメスによる激戦が行われた8月21日は金曜で、アリとフレージャーが闘った(71年の)3月8日は月曜…等々、思いつくままこの時代のライバル対決や注目の一戦を調べてみたら、週末は金曜開催がいくつかあるものの、多くは月~木の平日だった。

 土曜興行が主流になりはじめるのは80年代後半から90年代にかけて、マイク・タイソンが台頭し世界チャンピオンになった頃以降か(80年代後半といってもマービン・ハグラーがハーンズを沈めた85年4月15日や、レナード×ハグラー戦の87年4月6日は平日…)。


 まあ何曜日にやろうが、こういうビッグマッチがあればいつでもどこでも出かけて行って、その場にいたいと思ってる、それだけなんだけどな。


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