Top Rank MONSTER
怪物のキャリアプラン
井上尚弥がラスベガスで期待と予想に違わぬインパクトあるKO勝利を見せ、"TOP RANK"に君臨していることを知らしめてから、3カ月が過ぎた。
テレビ番組でのトークやエキシビジョンマッチでの闘いぶりを見て思ったことをつづりながら・・・・
国内でも3年連続4度目のMVPに選出されたモンスターの「次」はいつ、どこで、誰との対戦になるのかと、ぼんやり考えている。
ジョンリエル・カシメロか、ノルディーヌ・ウバーリか、ノニト・ドネアか、マイケル・ダスマリナスか、はたまた別の強豪か。
1年以上に及び、なかなか終息しそうもないコロナ禍をあらためて恨めしく思っている最近。ボクシングに限らず、日本国内も海外もプロスポーツ興行開催の難易度は高いままだけれども、変わらず思いつづけているのは、去年の夏にこんなことを記したとおり――
バンタム級で4団体統一、5階級制覇、35歳で引退…というモンスターのキャリアプランに、まだ見ぬ(?)強敵に"侵入"してきてほしいこと。マニー・パッキャオにとってのマルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスといったメキシカンに相当し、2度3度と闘う(そう求められる)ような、骨太なライバルだ。
冒頭のカシメロやウバーリ、ダスマリナスがそうなるか。ドネア以外、モンスターが肝を冷やす“ビッグ・トラブル”に陥らせている選手は、幸か不幸かまだいない…。
This is Boxing - Legends of the Ring
本人の努力や鍛錬ではコントロールできず、何とかしようとして何とかなるわけじゃない領域。といっていまの「1強」状態のままでは(これはこれでもちろんスゴいことなんだけど)、パッキャオに近づくのはむずかしい。
ときに負けてしまうようなことがあったとしても、パッキャオとメキシカンたちが繰り広げたような熱戦が見られたら――
個人的に大好きな動画なので特にそう思うのだけど、TOP RANK興行でビッグファイト前に流されるイントロ(▼)にも起用されるようなシーンが見られたら――
レジェンドたちによる"リーグ戦"の星取表をつくってみて思った。熾烈なライバル関係がモンスター中心に築かれ、のちにこんな振り返り方ができるような、ホットでエキサイティングな闘い合いが見られたら――
そして引退後、HALL OF FAMEに選出される日が来て、自分も渡航でき、その場に足を運べたら――
いいな😊
これまで夢想すらできなかったことを、想像できるポジションまで駆け上がっている怪物に出会えた幸運を喜び、キャリアを追える幸福を堪能できている…ボクシング好きでいてよかったとあらてめて思う。