こうしえん、甲子園、KOSHIEN
初戦から延長サヨナラゲームの熱戦――昨年は行われなかったセンバツ高校野球が、阪神甲子園球場で始まっている。
3~4日か、長いときで1週間ほど。十数年前まで、有望選手を撮りに春も夏も行っていた、甲子園大会。春、この時期は陽が高いうちはとてもいい陽気で、でも朝夕はちょっと冷える。夏はまあ、とにかく"熱い"。
レフトのアルプススタンド後方から上がった太陽とともに、ジワジワじりじり照りつけられ…日焼け防止用のスプレーやクリームも一応使うけど、それもだんだん面倒になってきて、痛々しいことになる。そんなことの繰り返しだった。
春も夏も、1試合終わり次の試合までの間、整備カー(グッズがあるとは知らなかった…)よって内野の土が整えられ、マウンド後方の取り付け口にセットしたホースを6~7人で持ちながら水まきされる光景が、なぜか好きだった…
乾いた土が潤って、風向きによっては水しぶきが飛んでくることもよくある。見ていてほんの少し涼しい気分になれるひとときだったが、水は恵みをもたらすときだけじゃない。
2003年夏の「倉敷工×駒大苫小牧」戦のように――
駒大苫小牧が8対0と優位に進めていながら4回途中降雨コールドでノーゲームとなり、仕切り直した翌日に2対5で敗れるというドラマチックな展開をもたらすこともあった。
……なんてこと等々いろいろ思い出す。
予定の滞在を終えて帰る前はたいてい、球場の外周を歩いて、当時は無料開放されていた外野スタンドに足を運んだ。
意外と急? な階段をのぼり、最上段まで行って球場全体をなんとなく眺めるのもまたリラックスできる時間だった。
2008年オフに改修された照明塔(ネット裏の銀傘も)、鉄柱近くの席は見づらかったろうと想像するけど…この象徴的な形状、けっこう好きだった。
その後、歴史館ができたときも行ってみたりしたが、ここ何年かはぜんぜん行けておらず。またいずれ、行く機会を作れたら……いいな。