ParisBrestParis2023挑戦記 ①
大目標だったパリ・ブレスト・パリ2023を走ってきて無事に完走できました〜。4年後も是非参加したいと思える素晴らしいイベントだったので、自分の振り返りのため、また参加に興味がある人のためになればと思い書き記してみます。
Paris Brest Parisとは
世界中で行われている長距離イベントBrevetの統括団体であるAudax Club Parisianが主催する、4年に一度行われる長距離自転車イベント。パリを出発してブレストを折り返しパリに戻ってくる約1200kmを90時間以内に走り切れば認定を貰える。エントリーには、2022年11月〜本番までにも200, 300, 400, 600km(それ以上の距離も可)のカテゴリーでのブルベでの完走が条件となっている。2023年は8/20-8/24で開催された。制限時間は80h, 84h(8/21朝スタート), 90hのカテゴリーがある。
パリ郊外のランブイエを出発し、港町のブレストを折り返しランブイエへ戻るコースでブルターニュ半島が主なルート。農業・畜産業がメインの田舎道で交通量も少なくサイクリングには最適な地域とも言える。調べてみると、ルート上の主な都市の人口はブレストが14万人、ランブイエ2.5万人、フージェール2万人、ルデアック1万人程度。
ブルベカードにコントロールを通過した証明をサインしてもらう必要があり、15km/hで計算した制限時間内への通過が必要(最終ゴールが間に合えば大丈夫との噂もあり)。600kmを過ぎると休息のためのボーナス時間が加算される。コントロールがある場所は、PC(point de controle)と呼ばれ、コントロールがない食事や休憩所などのみの提供場所であるWP(welcome point)の2種類のエイドステーションの提供がある。
PCと制限時間
スタート Rambouillet 0km スタート 8/20 18:15
WP1. Mortagne-au-Perche 119km PCクローズ 8/21 2:13
PC1. VILLANES-LA-JUHEL 203km 7:44
PC2. FOUGERES 292km 13:41
PC3. TINTENIAC 353km 17:46
WP2. Quedillac 378km 19:30
PC4. LOUDEAC 435km 23:19
WP3. Saint-Nicolas-du-Pelem 482km 8/22 2:25
PC5. CARHAIX-PLOUGUER. 514km 4:33
PC6. BREST 604km 10:34
PC7. CARHAIX-PLOUGUER 697km 18:19
WP4 Gouarec 731km 21:02
PC8. LOUDEAC 782km 8/23 1:25
WP5. Quedillac 842km 6:04
PC9 TINTENIAC 867km 8:00
PC10. FOUGERES 928km 12:40
PC11. VILLAINES-LA-JUHEL 1017km 19:36
PC12. Morgne-au-Perche 1099km 8/24 2:22
PC13. DREUX 1176km 8:47
ゴール. RAMBOUILLET 1219km ゴール 12:15
※WPには制限時間ないが、計算上の目安時間として記載
愛機Cervelo Caledonia-5
今回の挑戦の相棒はこちら約1年前に、飛梅1200kmを完走したご褒美として、PBPを意識し購入を決意したCervelo Caledoni-5。
コンポ:Sram rival axs etap フロント46/33、リア10-36
ホイール:DT-SWISS Arc 1100 Dicut 50
タイヤ:Continental GP5000
チューブ:TPUチューブのREVOLOOP、スペアではEXARのTPUチューブ併用
サドル:infinity seat
DHバー:profile design製。バーはカーボン、70mmのライザーを導入。空力というよりも手のひらの保護が最大の目的。
機器類:
eTrex30x ルート表示で使用。単3リチウム乾電池使用。予備もリチウム乾電池。
Garmin Edge 530 速度やケイデンス・パワーなどの表示用。保険としてルートデーターも入れている。
Garmin instinct2 dual power GPSウォッチ。心拍計としてEdgeに転送で使用
ライト:フロントはOlight R1500とCateye volt neo800、リアは、Cateye2つ(品名は忘れました)。リチウム乾電池使用し、交換なしで持たせる作戦。
バッグ類:
フロントバッグ:Rapha explore bar bag:薬・サプリ・歯ブラシ・オプサイト等
トップチューブバッグ:Apidura Racing top tube bag 1L:モバイルバッテリー、ケーブル、PEKOさんサコッシュ、工具など
サドルバッグ:MAAPx apidura Racing saddle bag 7L:レインウェア上下、ラファのメリノベースレイヤー長袖、PEKOさん輪行袋、エマージェンシーシート等
スタートまで
ホテルで6時半頃から朝食をとり、12時のチェックアウトまで部屋で一休み。確か1−2時間は寝たのではないかと思う。スタートは、行動を共にした私含め3名は6時15, 30, 45分スタートだったので同時間を潰すか悩む。とりあえずホテルの裏にあるBuffalo Grillで昼食を取ることにした。
13時過ぎに食べ終わった後は店でダラダラする勇気もなく、店を出てスタート地点のランブイエ城に行くことにした。今日も日中はかなり暑い。現地に着いてから日陰で休んだりしながらも、出走者が食べれる食事券があるため16時頃には食事テントに行き食事を摂る。お腹あまり空いていないため軽めに装ってもらい食事を摂る。横では、早いスタート時間の組みが順にスタートしていっている。お祭り感が凄い。
作戦
作戦通りにはならないのは、想定済みだがメインシナリオは用意してその時々で修正していくこととした。往路604kmが、夕方スタートで夜2回超えて40時間19分の制限というのが、かなり大変。
作戦:夕方スタートでPC1までは、獲得標高少なく、トレイン効果もあり、かなりのスピードで進むと聞いている。明け方に少し睡眠を少しとり2日目に備える。2日目順調ならドロップバッグのある435km地点LOUDEACで、シャワーと仮眠を取る。復路は、15km/hペースに加えて距離に応じて合計10時間ボーナスタイムが制限時間に加算されるので貯金時間次第で睡眠を取る作戦。
天気予報:最高気温28℃と平年よりもかなり高く酷暑と行って良い状況のよう。最低気温は16℃と10℃以下はなさそうなので、サドルバッグに入れる予定のユニクロのウルトラダウンジャケットは不要と判断して荷物から抜いた。雨も降らなさそうなのでフェンダーも取り付けなかった。この2つで500g以上の軽量化になっているはず。
補給食:スーパーで売ってる羊羹パックとプロテインバー、アルファ米を準備。
アルファ米ご飯シリーズのみ1個、それぞれ5−6個ずつ持って、ドロップバッグで補充する作戦。ナシゴレンは味想像つかないため五目ごはんにチェンジ。
サプリ:体力の消耗激しいため、ビタミン・ミネラルのサプリとBCAAはフロントバッグに入れて適宜補給していく作戦。
スタートからの往路編は次回記事で
挑戦記②へ続く