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水瀬いのり1st HALF ALBUM "heart bookmark" 全曲感想

ノイッシュです。半年ぶりの更新となってしまいましたね。
「自分のペースでいいから」っていのりちゃんも言ってるので何も問題はないです。

2024年8月21日水曜日、水瀬いのりの記念すべき1st HALF ALBUM "heart bookmark"が発売されました。
もちろん、早速買って聴きました。感想記事書くつもりなかったけど、思わず筆を取らざるを得なかったです。
いのりちゃんがheart bookmarkという栞を挟みたかったように、私もこの気持ちを書き残してあとで振り返る場所にしたかったんですね。
明日も普通に仕事なのと人の感想をなるべく見ずに書きたかったのでだいぶ走り書きになっちゃって、読みづらいかもしれんけどごめんね。


1. heart bookmark

いのりちゃんが出来上がった歌詞を見て涙したという珠玉の一曲。歌い手にもファンにもクソデカ感情が沸き立つこの曲をトップバッターに持ってくるセンスすごいわ。
そういう逆張りがかえって今回のアルバムコンセプトを引き立てているとすら思う。

全体的にクラップもあって楽しい曲調だけど、歌詞に詰まっている思いがエモ過ぎてライブ当日どんなテンションになるのか読めない曲かも。

2番Aメロの「あの日、蕾が開きました」は店舗特典で書いてあったフレーズだったので「おっ、きたきた~」となったところで、
「青い、海を」と聞こえてきた瞬間に「え!?!?!ブルコン!?!?!?!」と不意打ちを食らった気分に。
ってことは…このあとに続くのはCatch the Rainbow!虹の向こうglow 瞬く光だぁーー!!!って連想させられたところが初回再生時に一番アツかったポイント。
アーティスト活動9年間の軌跡を想起させるキーワードをこういう形で組み込むとはね。岩里さん天才!!!

「未来のわたしは今日のわたしと歩いている」という歌詞にはいのりちゃんの人生観が少し現れていますね。
今のいのりは過去のいのり、未来のいのりがどう感じるかを考えているんですよ。
時折、物事を達観したような意見を口にする彼女の人生観をもっと聞きたい。

気になったのがラスサビの「誰も味方がいない日も」という歌詞。
ラスサビは通常盛り上がることが多いのにここであえて逆境感のある強めの表現を使っているのが印象的でしたね。1番サビの繰り返しにはなるんですが、あえて起用した意味があると思う。
個人的にはポジティブ一辺倒ではなくネガティブな言葉を入れたことで、酸いも甘いもあるいのりちゃんの人生の深みが出ているなと思いました。

2. フラーグム

「齧り付けば 夢中になる」とはその通りすぎて、先行配信で既に毎日数十回は聴いてきました。
アニメタイアップかついのり文脈の乗った曲としてはパーフェクトと言わざるを得ないです。

そして個人的に素晴らしいと思うのは演奏で、この曲は今まで聴いた新曲の中で、「いのりバンドと一緒に歌ういのりちゃんの姿」がもっともはっきりと見えた曲かもしれない。
Mの世界で奈々さんも言っていたけど、ギターソロがかっこよくて「お前はお前のままでいいんだ!」って言ってくれてる感じがアツい。
ラスサビもブレイク気味に入ってからのバンドサウンドの疾走感が花開くようで本当に好き。
ライブで披露されるのが本当に楽しみ!!!

3. スクラップアート

4. アイオライト

この2曲は既存曲なので感想は割愛します。
アルバム収録にあたって若干音をいじってあるそうだけど、確かにそんな気がするね・・・?(適当なこと言わんとこ)
あと歌詞カードのいのりちゃんが大人でアンニュイな雰囲気がしてて、この2曲の雰囲気とも合っているなと思った。

5. ほしとね、

確かにこれまでの櫻澤さんの楽曲とは随分雰囲気が違うし、いのりちゃんが歌ってこなかった新しいタイプの曲ですね。
自分の聞くアーティストだとYUKIさんっぽいかな?つまり俺の好きな曲ってこと。
虫の音や星の煌めきを想起させるサウンドなど、これからの季節にちょうどいい感じ。最初聞いたとき近くでコオロギが鳴いていたかと思った。

「On my "Style" No Music, No Style.」は意訳すると「音楽無しでは自分が自分でいられない」みたいな感じだろうか。TOEIC100点の俺が言うんだからきっと合ってる。
歌詞解釈は有識者に任せるとして、「弱音は歌に隠すわ そんな私を見ていて」← ここ、いのり過ぎる。ずっと見てるわ…。

ところで「、」の意味は何だったのだろうか。
読点があることで続きがあること(未来)を想起させるような意味合いをもたせているのかもしれない、

6. グラデーション

あーーー!!こういう生活感があって世界の光や温度が伝わってくる曲大好き!!!!!好き!!!!!!!
自分の好きなアーティストさんだと、南波志帆さんっぽく感じた。つまり好きな曲。今回のアルバムで一番好きかも。何回好きって言うんだ。

いのりちゃんが声グラのインタビューでも言ってたけど、一人で見知らぬ土地に行った時に聴きたいという意見に禿同。
そしてこれは冬曲ですね。初めて乗るバスで窓際に座って、冬の温かい日差しを浴びながら聴いてまどろみを感じたい。
(追記:よく聞いたらヒグラシ鳴いてたわ。夏曲だこれ)

「永遠なんてないけど 歩きつづけなきゃ
大丈夫 今はまだまだ道の途中 光の中で深呼吸」
↑ めちゃくちゃglowを感じる。そうだよな、人生はまだまだ続くけど一旦立ち止まって深呼吸することも大事だよな…。

あとサビの歌詞にない部分、なんて言ってるんだろう。教えていのり先生。

7. 燈籠光柱

曲名を見た時は、和のテイストを取り入れたややアップテンポな曲を想像してました。
結果当たらずも遠からずかなと思いますが、これまでの楽曲にない特徴的なイントロで一気にニューYDワールドに引き込まれて、「次はどう来るんだ・・!?」と最後までワクワクしながら聞ける一曲でした。
なるほど、これがWWWシリーズの完結を経たYDさんがやりたかった新しいいのり曲ですか…。というかこれ歌うの難しかっただろうな。

YDさんの曲は既存曲とのつながりを感じる世界観があったけど、今回は良い意味でそれがない(僕が鈍感なだけでYDソムリエの皆様は感じ取っているかもしれない)
一方で、幻想的で儚さや闇を感じる世界観はYDさんらしいなと感じた。

9年間という決して短くない年月の間には良いことも辛いことも色々あったけど、どれも忘れたくない大切な思い出だし、これからも10周年はもちろん、何十年と続いていくことを「私たち」は願っている。
表題曲のheart bookmarkにも同質のメッセージ性があって共通要素があるように感じるが、heart bookmarkが昼だとしたら燈籠光柱は完全に夜の世界で見事に対比となっている。
これもまたheart bookmarkという水瀬いのり史の栞にぴったりの曲だなと思う。

いのりちゃんもライブでみんなで歌って完成する曲だって言ってたし、みんなで一緒にペンライト振って歌えるのがとても楽しみです。
おまえら、絶対に「Wow!Wow!Wow!Wow!Yaah!!」コールしような…!

総括

今回のハーフアルバムは短編集のようにバラバラで統一感がないと聞いたものの、どの曲を聴いても「あ、これいのりちゃんの曲だ」って思わせられる強さを持っていて本当にすごい。
アルバムとして洗練された感じは過去と未来のアルバムに譲るとして、これまでの振り返りや挑戦的な要素で9周年という年に栞を挟んだのは間違いない。
こんな素敵なアルバムに出会わせてくれて、いのりちゃんをはじめとしたチームいのりに全力で感謝したい。

ライブツアーまであと1ヶ月切りましたが、それまでたくさん聴き込んで当日思いっきり飛んで叫べるように楽しみます。
次回はセトリ予想記事、書きたいな。書けるかな。

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