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心の隅に栞を挟まれました【Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark 兵庫公演感想】

Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark 兵庫公演に参加した感想や、今後の公演で注目すべきポイントをまとめたnoteです。
当然、ツアー本編のネタバレだらけの記事ですのでこれから楽しみにされている方は回れ右です。ツイッターに帰ってください・・・え?ツイッターってもう無いの?








兵庫公演に参加してから早6日。公演後しばらくは手放しに「最高だった!」という感想を抱いていなくて、色んな感情や考えをどう言語化すべきか逡巡していました(だからXでも公演についての感想はまだ一言も呟いていません)

ネガティブな感想を抱くことを全否定するのは間違っていますが、一方であまりにも赤裸々に言葉にしてしまうと、他のファンだったり、自分自身も傷つけてしまいかねません。
言葉は人を傷つけるし、救いもする。私たちが「心が叫びたがってるんだ。」でも学んだことですよね。

じゃあ今回は批判的な内容かというと別にそうではなく、今は基本的にポジティブな捉え方をしているので気楽に読んで貰えたらありがたいなと思います。大丈夫、14,000字程度なのでサクッと読めるはずです。


セトリ答え合わせ

さて前置きが長くなりましたが、ライブ本編について触れていきましょう!
今回も事前にセットリストの予想をしていたので、答え合わせをしていきます。

まずは今回のセトリについて、ほぼ自明の条件だったり、インタビューやメロフラなどで得られている事前情報を整理します。

  • ハーフアルバム「heart bookmark」収録曲の7曲は確定

  • いのりちゃんが1からすべて考えたセトリ

  • 「等身大かつ温かいステージング」(ツアーパンフより)

  • アコースティックライブのメンバーもいる

あとはいのりちゃんがどういう「お気に入り」を詰め込んだか、その解釈が個々に委ねられるところですね。

そしてSAツアーや町民集会2024で学びましたが、曲の季節性とか前回歌ったかどうかとか、気にしたらダメです。去年もこのクソ暑い日に冬曲2曲も歌ってたし、アイマイモコも何回連続で歌っているのか記憶が曖昧になっていますし。

ということで、私の事前の予想がこちら。

考えるのに時間溶かしまくったけど、もっと大事なこと考える時間にすればよかった。
例えば、どうしたらいのりちゃんがもっと可愛くなれるかとか。

そして実際のセトリがこちら。

◎は曲順合致、○はセトリ入り、×はハズレ

曲順合致は3曲のみ。全く予想から外れてセトリ入りしていたのが5曲でした。
ここまで表題曲やライブの定番曲が入ってないセットリストになるとは思っていなくて、どうしても予想する上で人気曲とマイナー曲とのバランスを考えてしまいましたが、流石水瀬いのりさんですね。躊躇がない。
セットリストについてはまた後ほど触れるとして、一旦ライブ当日の感想に移ります。

ライブ当日感想

開演前

ワールド記念ホールは今回で2回目。いのりちゃんのライブでしか来たことがない会場で、前回はSAツアーの時でしたが今回も猛暑日で1536℃を記録していた(してません)

まず、入場時にいきなりサプライズが。入場者に何か白い物が配られているのが見えて何かと思ったら、なんとシンクロライトが!
いのりまち町民集会2024愛知公演にて今後いのりまちでやってみたいことの一つとして「客席のペンライトを制御したい!」と仰っていたのは記憶に新しいが、まさかその年のうちに導入されるとは。
その時に他に挙げられていた「やってみたいこと」の一つとして「普段のツアーでもアコースティックやりたい!」という願いも、今回のツアーパンフでバンドメンバーににゃんちーさん、すまりさんのお名前を見て大願成就を確信した。
あの時にやりたいと言ったことを即企画・実行出来るチームいのりの強さに敬服せざるを得ない。

いきなりのサプライズに驚かされ高鳴る胸でアリーナに入ると、開演前BGMがいつものロック調な洋楽じゃないことに気づく。アコギの優しい音色が響く優しい空間になっている。
ステージセットはSAツアーとは打って変わって、端から端まで使った西洋風の街並みが再現されたセットになっていました。モチーフはパリになっているそうで(なのに看板が英語なのは…)、街の中で演奏しているような気分になるとのこと。
いのりまち町民集会のセットに近いものを感じて、そういう意味では異国情緒よりはむしろアットホームな温かさがそこにあった。

会場内は温かいけど、会場の外は死の暑さなので熱中症対策を忘れずに。

OP

あの本、いくらですか?買います!買わせてください!

1. We Are The Music

ツアーパンフのインタビューでは「『私たちはずっとここにいたんだ』というような雰囲気をステージで1曲目からちゃんと体現できるといいなと思っています。」とお言葉があり、これを受けて「いやこれ開幕曲は新曲ではないんちゃうか…?」と思っていたのですが、(でも新曲5曲もあったらそら新曲やろ…)と無難な選択肢に流されてしまい、自身ではフラーグムと予想してしまった。
俺はいのりちゃんの言葉を信じ切れなかった。本当に悔しい。めちゃくちゃ引きずっている。俺は弱い。
こんな思いをするならセトリ予想とかもうしたくない(多分また普通にする)

さてオタクの嘆き節は銀河の果てにポイして、いのりちゃんの意図通りずっとここにいたかのような一体感と安心感のある1曲だった。
glow以降のリリース曲では歌い手も聞き手も無理なく皆で楽しめる貴重な枠だと思っているので、今回歌われる可能性はかなり高いと考えていた。
コールだったりジャンプだったりしてドカドカ盛り上がるのは楽しいけどやっぱ得意でない人もいるし、一方でワイパーや跳びポもあって高揚感の発散も出来る、いい塩梅の曲だと思う。

1着目のお衣装はドレッシーなスカート姿で、ステージセットの街並みに似合い、そして麗しい。
デザイナーさんへ。いつも素敵なお衣装をありがとう。

いのりバンドのメンバーも最初からフル出演。ドラちゃんは久々だけど見慣れた顔で安心感があるし、にゃんちーさんは黒染めしてたから楽器がパーカッションじゃなければ一瞬わからなかった。
ふっふーさんはアコステライブの時いなかったので随分お久しぶりな感じ。ライブで聴くふっふーさんのドラムが本当に好きなので今回も来てくださってとても嬉しい!!

2. Sweet Melody

HHツアー以来ですね。そろそろまた歌ってほしいと思っていたので嬉しい。
ヴァイオリンが加わってよりSweeeeeeetさが増している。
この曲のBest of Inori-chanは「ままだよ!」のところ。あまりに可愛い。
もっとこの曲は軽率に歌われて欲しい。

「初日来てくれてありがとう!」って言ってくれたけど、こちらこそありったけの声で「ありがとう」を伝えたい。

MC1

1着目ゾーンでは珍しく3曲目入る前にMCが挿入されました。しかしこれにも意味が必ずあるはず。その理由については4曲目で触れることにする。

MCの定番、「ライブはじめての人~?」という質問でちらほらと手が挙がる光景を見るといつも嬉しくなる。みんな来てくれてありがとう。私が行けない時はみんな行ってね。

3. Ring of Smile

レア曲来たー!!私は初めてライブで聴いたので嬉しい。見守っている誰かも嬉しい。
それにしても序盤にこの曲が来て、今回のセットリストがただならぬ物だと予感させられた。

「おんなじ」のところのドラムがカッコよかった。前回ツアーの「あの日の空へ」でも感じたが、もう何年もCD音源で聴いてきた曲がライブの空気感とバンドサウンドによって全く違うテンションの曲に変わるのがライブ参加の醍醐味の一つだと思う。

4. ほしとね、

初披露曲。カフェスペースみたいな席に座って歌う姿は解釈一致。
「輝いていてぇ↑↑え~~↑↑」がCD音源より艶々してる。大好き。
ラップパートも新鮮だったし、もっと聴きたいなぁ。

さて、なぜ今回、3曲目と4曲目の間にMCを挟まなかったのか。おそらく、「ほしとね、」の世界観にすんなりと没入してもらうためには、前の曲が終わった時にある程度穏やかな感情で余韻に浸って欲しかった意図があるのではと考えている。
これには一応根拠があって、heart bookmarkの円盤では「ほしとね、」の前に「アイオライト」が収録されてあるが、アイオライトのアウトロがシングル版と比べて2秒長く空白が設けられている。実はこの曲間の秒数はいのりちゃんがこだわって自身で決めているところらしいのだ。

「実は、1stシングル『夢のつぼみ』のときから、トラックダウンやマスタリングにはほぼ参加して、自分の意見を言わせていただいています。中でも曲間を決めるのは大好きで、本当に1秒や0.5秒の違いで、聴こえ方がすごく変わるんです。自分がドンピシャだと思う秒数が出たときは、めちゃめちゃ気持ち良くて!」

https://www.tvguide.or.jp/column/column-3143356/

おそらく、ライブにおいても曲間の秒数やイントロ・アウトロについてこだわりがあるのは間違いないだろう。ましてや今回は自分でセットリストを考えているので。

5. ソライロ

「こんなジメッとした曲(※個人の感想です)セトリに入れるか…?」と思い予想では外したが、やはり世界観がちょっと独特な印象だった。いや、普通に好きだが??
いのりちゃんをスポット的に街灯が照らすような演出はどことなく寂寞でノスタルジックな雰囲気を感じる。

「完璧じゃないから」の感情が込もった歌声に、アコステライブの三月の群青の影を感じて鳥肌が立つ。そう、こういうのが聴きたかったのよ…!!

退場時のいのりちゃんが逆光で照らされシルエットになる演出も良かった。HHツアーの時よりも世界観の演出に磨きをかけてて、好きいのり~ってなった。

バンド紹介

CtR!のイントロが普通に始まった時、流れ的にバンド紹介とは分かっていたけど内心クッソ湧いたよね。
すまりさんのお気に入り、「自宅の庭」があまりにも”らしさ”で溢れていて好き。というかまさかこのメンバーのお気に入り紹介、毎公演違ったもの紹介したりします?
今回公式のペンライトでオレンジと黄緑が発光出来ないから会場の雰囲気どうなるんだろうと心配していたけど、シンクロライトのおかげで統一感出せて良かった。

6.フラーグム

まさかの2階から登場!「2階から・・・できることはない」を思い出したけど、いのりちゃんは2階からアリーナを湧かすことができる。

てかさぁ!!!!衣装可愛すぎじゃない???
タイアップしているアニメ「アクロトリップ」のベリーブロッサムちゃんが出てきたかと思った。あんなに苺に寄せたモチーフのお衣装が出てくるとは予想だにしなかった。齧りつくまでもなく、私たちは貴方に夢中です。

今回の新曲でバンド演奏がどうなるか一番楽しみにしていた曲なので、間奏の激カッコいいイケオジ・じっじーさんのギターでめちゃくちゃ心膨らんだ。はぁ~しびれる~!!!
早くもう一度ここに帰りたい!!!

7. Kitty Cat Adventure

愛猫、長い冒険からようやく帰還。既存曲の中ではあまりに異端で、シラフのいのりちゃんではとても歌えない強烈なキャラクター性がある。だからこの曲が次に歌われる時はどういう文脈で歌われて、どういう解釈の振り付けになるのだろうと以前から考えていたので、フラーグムの力を借りて変身したいのりちゃんだからこそ今回出来たと考えるとセトリ入りも腑に落ちる。

振り付けで言うと特にCtRの時から大きな変化は感じられず、曲に合わせて成りきっていたなという印象。間奏の猫仕草でオタク共が湧いた時に、「曲を通して会話したい」と言っていたのはこれのことかと腹に落ちました(本当にそういうことか?)
クラップもたくさんあって楽しい曲なのでこれからも。ライブで披露して欲しい。

MC2

いのり節が全開で面白いMCだった。
「私は大丈夫でしょうか?」「リハで何もピンとこなくて…」「可愛いって絶対に言わないといけない場所ですから。形式上はね。」と卑下するいのりちゃんに気の利いた言葉を投げかけられない私が悔しい。心の底から可愛いと思っているんだが。
お便りに魂を込めて可愛いって書くから受け取ってね…。

ちょうど栞が欲しかったところだけど、メタルチャームが売り切れてて残念。欲しい人は早めに会場へ行こう。

9. グラデーション

こちらもライブ初披露曲。「このままでいいの」が自分自身の心に問いかける歌い方でとても美しく感じた。
「As time goes by…」はマイクに音を乗せずに口パクで歌ってたけど、そういうところに歌への愛を感じて好き。
色々と芸が仕込まれている一曲だと思うので、改めてもう少しじっくりと鑑賞したい。

10. 夏夢

私はブルコン未参加なのでこちらもライブでは初めて。生で聴きたいと思っていた一曲なので聴けて嬉しい。
「窓をあけてみれば 流れてきたのは天の川」とか、「あざやかに強く 淡く弱く 寄せて返す波のよう」とか、自然風景を美しく綴った歌詞が好きな一曲。
ブルコンのライブ映像でも感じたけど、サビのロングトーンが本当に気持ちいいなぁ。間奏のヴァイオリンの音色も耳が幸せだった。

もしかしてグラデーションの環境音でヒグラシの鳴き声入ってる(1番サビ前)けど、夏夢2番Aメロの「ひぐらし」と繋がってる??んなわけないか…

そして2着目ゾーンはやはり4曲で終わり。変身出来る時間は長くないってことでしょうか。

幕間映像

フランスロケのメイキング的なムービーとスタジオでのインタビュー。ルーブル美術館前の人混みに1stライブと同じ赤青黃の水玉模様のシャツの人、いたよね?

そういえばカメラマン・加藤さんの姿、初めてちゃんと見た気がする。
「この可愛いいのりちゃんの姿を世界中の誰よりも最速で目に納めているのはうらやまけしからん!!」って嫉妬心もあるが、「いつも最高に可愛いいのりちゃんの姿をありがとうございます!!!!!」っていう感謝と尊敬の念が遥かに大きいから幸い正気を保てている。
あとカメラマンがニットキャップ好きなのはカメラの即席保護カバーに出来るかららしい。

チームいのりとの自撮りだったり、自分で撮ったお気に入りの写真だったり、いい意味でお仕事とは思えない楽しいロケに行かれてたのがありありと伝わってきて嬉しい気持ちになる。
ぶっちゃけパリに興味なんてほとんど無かったけど、いのりちゃんが楽しんでいるなら次行く機会があれば観光もちゃんとしたいなと思う。

11. スクラップアート

今回のスクラップアートはどんな衣装なのか、またパーカッションとヴァイオリンの参入によってどう変化するのか気になっていたので結構楽しみにしていた一曲。
今回はガチガチのアコースティックアレンジではなかったけど、やはりYDさんの曲は楽器が多い方が持ち味が出て楽しいな。

3着目のお衣装は白と黒のモノトーンが美しいですね。あれはゴシック調と言っていいのでしょうか?エレガント!!かっこいのり~!!

12.アイオライト

こちらも今回のライブツアーコンセプトではどう表現されるのか気になっていた一曲。柔らかい笑顔が垣間見える歌い方になっていて、前回のキリッとした雰囲気とはまた違ったアイオライトだった。まさに多色に煌めく。

今回は紗幕がなかったからどう世界観を表現するのか気になっていたけど、窓枠みたいなゴボで洋館っぽい雰囲気が出ていた。

MC3

今回のセトリは今の自分として届けたい曲で、前2曲は自分の曲になかったキャラクターを持っている。自分の色をどんどん増やせていっているとのこと。
今回のフラーグムもそうだけど、やはりアニメのタイアップ曲では自分自身のアーティスト性だけでは出せない色を引っ張れるので、今後も果敢に挑戦して行って欲しいと改めて思った。

帰ってから気づいたけど、ガラス面に知らないオタクが反射して映っていたので無理やり消した。みんなも撮影する時は映り込みに注意しよう!

13. 八月のスーベニア

glowツアー時との演出の差異で言うと、ブレスがより原曲に近い形になったのと、アウトロで動きが特になかったところ。
アウトロの動きは前回のツアー時も公演ごとに試行錯誤していたような感じだったので、今回はどうなるのか気になる。

八月のスーベニアと次の曲ではヴァイオリンとパーカッションが抜けていたが、三月と群青のようにアコースティックで化ける曲だと個人的には思っているのでぜひともアコースティックver.でも聴きたい。
しかし冷静に考えると、先のアコースティックアレンジは町民集会という空間だからこそできたアレンジであり、ライブツアーはいのりちゃんのライブはじめての人も多いし、色々と制限があったのかもしれない。全然ゴリッゴリのアコースティックアレンジを浴びせてもええと思うんやけど。

14. 星屑のコントレイル

そろそろまた聴きたいなと思っていたので嬉しい。跳びポも多くて超楽しい!!やっぱり我々もロックないのり曲が大好きなんですよ!!
そしてやっぱふっふーさんのドラムがカッコいいんだよな。じっしーさんのギターも惚れる~
こんなカッコいい完成度高い曲が1stアルバム収録ってバグってるし、今のいのりちゃんだと歌わなかった曲なんだろうなぁと思うと、出会えた運命に感謝したい。

15. Starry Wish

パーカッションとヴァイオリンはここで復帰していた。
声出し解禁後は初めてだったので変な人湧かないかちょっと不安だったけど杞憂で終わってよかった。

なお、ここは今回セトリ予想で大きく悩んだ箇所の一つ。というのもギターバトル出来そうな曲がもう限られてるなと。
ギタバ曲は基本的にアウトロでギターを前面に押し出してる曲が候補になるが、既にギタバやったことある曲以外で、しかも「かっこいい系の曲」だとほぼ思いつかない。
なので今回アウトロがどうなるかは気になっていたが、バトルが発生しなかった。結構ギタバ楽しみにしていたのでちょっと残念。
だからそういう意味でも、いのりちゃんにはギタバが似合うロック曲をまた新しく出して欲しいなと思う。もちろん既存曲の中から新たにアレンジするのもいいんだけど。

Interlude

Starry Wishのアウトロですまりさんがどこかに消えてどうしたのかなと思ってた、今度は2階からすまり!お茶目さんだな~!
今回はパーカッションがいるのでラテンっぽい陽気な雰囲気になったり。この流れ引き継ぐ曲なんだ?とすぐに候補が思い浮かばなかったので、ここであの曲来るんだととても驚いた。

16.燈籠光柱

ラストかアンコールに来ると思っていたので、衣装替え後の曲として来るとは全然予想外だった。
ステージ上手側から登場するのも多分初めてかも。ステージセットに燈籠があったこともこの時初めて気づき、曲の世界観を演出していて一気に引き込まれた。

事前にLaLaLaを一緒に歌いましょうって色んなところでいのりちゃんが言っていたので、みんな合わせられて楽しかったなぁ。
なお自分の周りにはウホウホヤーッ!ってしている人はほとんどいなかった。

そして4着目のお衣装もお祭り感あって素敵。これまであまり無かったカラーリングで可愛い。脇腹もチラリと覗かせていておしゃれ。

17. My Graffiti

こちらもバンド演奏付きでは随分久しぶりな1曲。ヴァイオリンとパーカッションが加わって本当にいい味を出してる。
ミドルテンポでドラムの重厚なサウンドが心地よく、可能性に溢れる未来を信じて「自由にやりたいことをやる」という決意が現れた歌詞が心を震わせる。ラスサビ最後のmy graffitiで拳を上げて力強く歌い切る姿が、この歌のメッセージ性を象徴していると感じる。

あとアウトロでシンクロライトが席によって点灯カラーが違っていた。そういうことも出来るんだ。気づかなかっただけでもっと前からやってたのかな。

18.glow

これはコンセプト的に来るだろう、いや来てほしいと願っていた一曲なので嬉しかった。
glowはたまたま私の転職と同じ時期にリリースされた曲で、いのりちゃんの音楽活動の転機と自分の人生の転機を勝手に重ねて共感し、いのりちゃんと一緒に新生活を歩み始めた思い出のある一曲になっている。転職して3年目になり今後のことも色々と考えていた時期だったので、ちょうど今のタイミングで聴けて、また背中を押してもらったような気分になり、幸せを噛みしめる。
一方で客観的に見ると、ライブ曲の定番曲って感じのアッパーチューンでもなく、○周年みたいな何らかの文脈に乗らないと歌われる機会がなかなか無い予感がしていたので、どうやらこれからも気軽にセトリ入りしそうな予感がして嬉しい。

ところで今更気づいたが、My Graffitiの「よくある話だと きっと誰かは笑うでしょう」と、glowの「よくあることだよねって 軽くそれでやめにして」って、共通するシチュエーションが含まれていたんですね。
My Graffitiではそんな逆境に対して、自分と未来を信じて自由にやろうと決意した力強さがあったけど、glowでは未来だけではなく過去にも目を向けて、今まで歩いてきたところに既に大切なものがあったことに気づく。この物語性を考えると、この順番でのセトリ入りが正解だなぁと思う。

最後に「何もいらない」と歌い上げた後、バンドメンバーに目線を送る姿に少しうるっと来そうになった。宝物はもうそこにあるんよ。

MC4

「いつかの落とし物も宝物なんだ」「期待やプレッシャーに答えるのも素敵だけど、もっとチャレンジしてもっと自由に自分らしく歌を届けられるんじゃないか」とかつてglowの時に得た思い出が言葉になる。もうあれも2年前なんですよね。あっという間過ぎる。
「本当に大きな宝物をもらっている、今歌いたいなと思ってこの曲をセットリストに入れた」とのことだが、今回全体的に懐かしい曲が多く選ばれている理由はそういうところなのだろう。

最後の曲は「heart bookmark」と曲を明言。匂わせではなくちゃんと曲に込めた思いをMCでストレートにしっかり伝えたい、という意図だろう。

19. heart bookmark

はぁ~どんな感情でこの歌に臨んだらいいんだ~と余計な心配をしていた1曲。だって泣かせる歌詞なのにクラップとかコールがあってどう考えても楽しむべき曲じゃん。
いのりちゃんが泣いていなかったので僕も泣くの我慢したけど、千秋楽ではいのりちゃんが泣かなくても僕は泣いてしまうかもしれない。

事前にメロフラでコールしてねと言ってた2番Aメロ、いのりちゃんの煽りもあってそこそこ声出てた気がする。
千秋楽ではよりオタクたちが仕上がっているのを期待している。

いのりちゃんが自撮り棒で会場全体と自撮りしたのは楽しかった。あれもメロフラ公録で一度やったのが今回の公演に活かされているのかな。

👇 以下、可愛すぎる水瀬いのりに注意❗❗ 👇

👆 以上、可愛すぎる水瀬いのりでした❗❗ 👆

そして暗転した後にはじまる「いのりん」コール。ここ最近は「アンコール」と「いのりん」が混じるけど、今回は結構「いのりん」が多かった気がする。

EN1 僕らだけの鼓動

今回もアリーナ会場の広さを活用して、「フランスかぶれ」したくらりトロッコで登場。そしていのりちゃんは鹿紫雲一みたいなミニお団子ヘアに。

「次の曲はそんなブチ上がり曲ではないんですけど~…」
(呪術廻戦 ©︎芥見下々・集英社)

個人的にも好きな曲だし人気曲というのもあるけど、ツアーでは3回連続の披露、またアンコール曲としては初披露という意表を突くセレクトセンスに脱帽。会場の全オタクが湧く湧く!
いのりちゃん、「それもちょっと違う」で×作ってたけど、×つけられた人まだ生きてるかな。

EN2 笑顔が似合う日

おほぉー!トロッコでこの曲が来ますかーァ!!
こちらもバンド演奏付きでは初めて生で聴く曲なのでセトリ入りして嬉しい!
ただアリーナ席だとトロッコの方をどうしても向いてしまうので、あまりバンドに集中出来なかったのが残念。アンコールをちゃんと楽しむにはやはり地方公演(ホール)に行くのが大事だなと思う。追い公演しちゃうかぁ…?

最後の方で気づいたけど、ふっふーさんが謎の水玉頭巾を被っていた。アンコールで何か被るのが定番になりつつあるな。MCの時にはもう取っちゃっててよく見えなかった。

MC5

「いのりんコールありがとう」と仰ってたのは地味に注目ポイントだと思っていて、ここ最近は「アンコールありがとう」「いのりんコール、アンコールありがとう」って仰ってることが多かったので、今回はちゃんと「いのりん」が強く聞こえたって言うことでしょう。

過去グッズや衣装真似の人を肯定的に受け止めてくれて安心するよね。こういう分け隔てなくみんなが楽しんで来て欲しいって思いのある配慮をするのが彼女の魅力の一つなんですよ。

EN3 MELODY FLAG

相変わらずの匂わせ過ぎている匂わせMCで当然始まる前から大地が湧いた。こちらもライブで聴いたのは初めて。
シンプルに、みんなでワイパーしてLaLaLaしたり跳んだりして楽しかった。やはりアンコールは一体感のある曲が良い。

アンコール曲の定番になりつつあるが、バンドメンバーのところをいのりちゃんが回っていく姿はいつ見ても温かい気持ちになる。弦楽器のメンズ4人といのりちゃんで並ぶところもめちゃかっこいい。SAツアーの約束のアステリズムを思い出す。あの時は「かっこいい」という気持ちが大きかったが、この日は「温かい」という感情が大きくて、思わず涙腺が緩みそうになる。

最後はみんなで1回跳んで、無事に終幕。いのりちゃんはステージの上から跳んでいた。あれを初めてやったのも兵庫公演(glow)だったか。
過去に歩いてきたすべてが今に繋がっている、そんなパフォーマンスを随所で感じる公演だった。

銀テも取れていい公演だった。連番者さんありがとう。

公演後の感想

やりたいことを実現したライブ

最初の方でも触れましたが、今年の3月にやりたいって言ったことを半年程度で2つも実現したのチームいのりの実行力に天晴ですね。
いのりちゃんがやりたいことをいくつも明言すること自体、ここ最近ようやく見られるようになった傾向ではあるけれど、それに応えられるチームがいるのは本当に恵まれているなと思います。
あといのりバンド皆で踊りたいって言ってたのは今回無かったけど、みんなで回ってはいましたね。

やりたいことを実現したって意味では、過去に明言はしてなかったと思いますがセットリストを1から自分で考えるというのもやってみたかったことなのかもしれないです。

セットリストの受け止め方

今回のセットリストですが、歴や好みもバラバラなお客さんたちに広くウケるための最大公約数的な選曲ではなかったことは否めません。
だから”刺さらなかった”という声が出てくること自体は、仕方のないことかなと思います。

例えば客観的な指標として、今回と前回のセットリストで選出された既存曲(※1)について人気度の指標になりそうなカラオケでの順位(※2)を比較してみたところ、前回と今回の公演で平均が大きく乖離していることがわかります。
ただしカラオケの性質上、直近のライブで歌われた曲は順位が上がりやすくなるとは思うので参考程度に受け取ってください。

○は既存曲、●はライブ確定曲を示す。平均順位の算出には、ライブ確定曲とカラオケ未収録曲を除いた既存曲の順位データを元にしている。
※1 ここでの既存曲とは、その当時ツアーで確実に歌われる新曲・収録曲を除いた曲のことを指す。
※2 2024年9月18日時点のカラオケランキング(JOYSOUND)のデータを使用した。ちなみにDAMでも計算しましたが、SAが27.7位、hbが41.7位でした。

個人的な好みの話で言うと、私も「自分の好きな曲」で言えば前回のツアーの方が多くセットリストに入っていました。
ただそれは私の好みと合ったかどうかだけであって、セットリストの良し悪しとは全く別問題。というかセットリストの良し悪しなんて問題は存在しないと思っています。

今回のセットリストはいのりちゃんが1から全て考えていて、いわばセットリストそのものがアーティスト水瀬いのり本人からのメッセージ。
「私のお気に入りはこれなんだ!」と無邪気に見せびらかす、天真爛漫な人柄の出たセットリスト。
だからそもそもワタシのことを考えて組んでいるわけじゃないから、期待外れとか言ってるのはミスコミュニケーションなんですよ。ワタシが受け取ったいのりちゃんのメッセージをどう解釈するか、それが今回のセットリストと向き合う"My Style"なんだと私は考えています。
それでもセットリストに文句があるなら許可したキングレコードに言え。

そういった捉え方で改めて今回のセットリストに対する所感を述べると、いのりちゃんにとってのお気に入りに「Ring of Smile」「ソライロ」「Kitty Cat Adventure」「星屑のコントレイル」あたりが含まれていたのが良かったですね。
星コン以外はglowツアー以前にしか歌われていなくて、特にキティキャなんかは前述したように水瀬いのり28歳であれば公演前にビールでも呷らないとやってくれない曲だと思っていたので、「怖いものみたさみたいな・・・?」とか言い訳しつつ天性のキュートな姿を見せてくれたのが素晴らしかったですね。ハートにブックマーク、されました!

あとライブのコンセプトで言うと、照明や振り付け、演奏などにも「お気に入り」が詰め込まれているだろうから、そういった観点でまた観測したい。

お便りを送ろう

MCで何度か仰ってましたが、メロフラへお便りを送ろう。ラジオ本編で読まれなくても、いのりちゃんは読んでくれるはずです。
だって普段からお便り送る人は言わなくても勝手に送るじゃないですか。書くモチベーションがそこまでなくてお便り書いたことないって人の感想も読みたいから、後押しする一言をわざわざ繰り返し発言していると私はポジティブに解釈しています。
何なら最近は初めての方が採用されやすい(というかベテランにマイナス補正がかかっている。個人の感想です)ので、特に秀でた文才も地位も名誉も持ってなくても気軽に思いを伝えよう。

残りの公演、要チェックポイント

FCカウンター

広島公演に参加した方のポストを見て初めて気づいたのですが、FCカウンターに前回ツアーの幕間映像で作成したアート作品が展示されていたんですね。

ブレスレットの存在には気づいていたけど、何のブレスレットか全く分かってなかった自分が恥ずかしい。

広島公演では粘土細工(アースといのりちゃん)が追加されてあり、残りの公演でも順次追加されていくかもしれません。何か結構大きい物もあった気がするけど・・・。

シンクロライト

どっちの腕に付けるか迷ったのですが、個人的には左腕(利き手と逆)に付けるのがたぶん正解。メモする時に利き手の手首は意外と目に入らないので、点灯しているのに気づかず見逃している時が何度かありました。
自分と他の人で点灯カラーが異なる時もあるので、後方や2階以上など全体が見やすい席に当たったら意識して見ておきたいです。

幕間映像

パリでの映像はおそらくほとんど同じでしょうが、インタビューは7公演分撮っているようなのでどんなお話があるのか楽しみです。
ここ最近の傾向だとBlu-rayに全公演分収録されるでしょうが、メモ勢のみなさまレポお待ちしてます。

MC

今回はいのりバンドとの絡みもまだ少ないので、バンド紹介で触れていた各自のお気に入りについての話題とか出てくるかなと思います。
またセトリ入りした楽曲についても触れていないものがまだまだあるので、どういった思いで入れたのかとか知りたいです。

バンドメンバー

今回、パンフレットを見るとギターは3名お名前があるんですよね。じっじーさん、ドラちゃん、そして田口慎二さん。いのりちゃんの音楽活動でははじめましての方だと思いますが、どこかの公演で誰かと入れ替わりで入られるのでしょうか。愛称はともかくメンバーカラーはシンクロライトのおかげで何とかなりそうですね。いのりちゃんとどんな絡みがあるのかも気になる(私は全通しないので全く見れないかもしれないけど)

あと今回単純に人が多かったのとアリーナ席で一部見えづらい位置のメンバーがいたので動きまで追えなかったです。にゃんちーさんの動きはまだ見えた方でしたが、あの方は楽器多すぎ&切り替え多すぎで何やってたか全然分からんかったです。マルチタスクが得意そう。

入れ替え曲何やるか

そもそも入れ替え曲が何曲あるかですが、おそらく4曲または5曲あるのではないかと考えています。
HHツアーでは2曲、glowツアーでは3曲、SAツアーでは4曲と段々増えていることと、あとはいのりちゃんが歌いたい曲が多くてセットリスト組むの悩んだと発言していたので、3曲以下というのはあまり考えられないかなと。
かと言ってリハの時間も限られていてあまり沢山曲数も増やせないと思うので、4曲が堅いと思っています。

ではどこが入れ替えになるかと言うと、まずアンコールの2曲でしょう。あとはソライロとStarry Wishでしょうか。あまり自信はないですがこんな感じの予想です。

  • ソライロ / 茜色ノスタルジア

  • Starry Wish / TRUST IN ETERNITY

  • 僕らだけの鼓動 / 君色プロローグ

  • 笑顔が似合う日 / 思い出のカケラ

なお、記事書くのが遅すぎて公開時点で広島公演が終わってしまいましたが、まだ入れ替えがなんだったのかは見ていないです。当たっているかな?

ダブルアンコール、何が来るか?

過去のダブルアンコール曲はキリンレモンを除いて全て表題曲だったので、順当に考えれば誰しもが知っているような表題曲から選ばれる可能性が高いです。しかし今回のセトリを見て分かるように、選曲に知名度はあまり関係なさそう。なんならシングルカップリング曲とかから選ばれる可能性も全然ありえるから本当に予想がつかない。
一応、今のところ候補は考えているのですが、言ってしまうと楽しみが半減しちゃうのでしばらく胸に秘めておきます。聞かれたら言います。

最後に

もう一度大事なことなので。メロフラへお便りを送ろう。
ラジオで読まれなくてもきっといのりちゃんは読んでくれるから。


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