Belly "Star"「NMEが選ぶ史上最高のアルバム500」を聴く 499位
こんにちは.
かなり間があいてしまいました……
今回は「NMEが選ぶ史上最高のアルバム500を聴く」として、499位にランクインしたBellyの"Star"を紹介させていただきたいと思います。
◆アーティスト紹介
Bellyはアメリカ合衆国、ロードアイランド州ニューポート出身の4人組バンドです。
1991年に元Throwing MusesやBreedersのメンバーであったTanya Donellyを中心に結成されました。
1993年に1stアルバムである"Star"でデビューすると、オルタナティブロックシーンにて注目を集めるバンドとなりました。
ベーシストの交代後、1995年には2ndアルバムである"King"をリリースしました。
しかし1996年、"King"のレコーディング中から生じていたバンドの方向性の問題により解散しました。
その後、Tanya Donellyはソロキャリアを重ねていましたが、2016年にBellyを"King"期のメンバーで再結成し、2017年には3rdアルバムである"Dove"をリリースしました。
また、2023年には結成30周年記念として4thアルバムとなる"Bees"もリリースしています。
◆アルバム紹介
"Star"はBellyの1stアルバムとして1993年の1月に4AD、Sire Record、Reprise Record からリリースされました。
リリース後は高い評価を受け、UKアルバムチャートでは最高2位にランクインしました。
また、シングルカットされた"Feed the Tree"はビルボードホット100で95位にランクインしました。
さらに、1994年のグラミー賞最優秀オルタナティブ・アルバム賞にノミネートされています。(受賞はU2の"Zooropa"でした)
また、このアルバムのヒットによってBellyは1994年のグラミー賞最優秀新人賞にもノミネートされました。(受賞はToni Braxtonでした)
◆感想
今回の"Star"はいわゆるドリーム・ポップのアルバムだと思って聴くと、少し拍子抜けしてしまうようなアルバムでした。
確かにオープニングトラックの"Someone to die for"ではおとぎ話の世界のようなサウンドを聴かせてきましたが、それ以降の曲では浮遊感や超越感といったドリーム・ポップの要素は抑えられており、代わりにアコースティックな部分やハードロックな部分が強調されていました。
例えば"Feed the Tree"では重みのあるベースがずっしりと響き、"White Belly"では哀愁漂うエモーショナルな歌メロが印象的でした。
なのでこのアルバムは直球のドリーム・ポップというよりも、「ドリーム・ポップの影響を受けたロック・アルバム」というような感じだったと思いました。
◆おすすめ曲
オープニング・トラックの1曲。おとぎ話のような曲。
ビルボードホット100入りした1曲。
個人的に最推しの曲。
それでは今回は以上になります。ご覧いただきありがとうございました。