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悪口 50

あなたは「悪口」を言ったことがありますか?
そして今もなお「悪口」を言いますか?

ある講義で、一番最初にこの質問から入ったことがありました。
すっごくドキッとした覚えがあります。
その時の講義をここでまとめておこうと思います。

「悪口を言う人」の心理

人は他人と自分を比較してしまう生き物で、
とくに日本人は集団での和を乱さないために他人の顔色をうかがい、
他人の行動や言葉に目を光らせ、
自分と比べるなどの傾向が強いそうです。
他人と自分を比べ自分が優れていると「優越感」を抱き、
劣っていると感じたときに「劣等感」を抱きます。
ほんとこれ、自分も沢山やっています。

劣等感は強烈なネガティブ感情だということはわかるので、
それを払拭したいという衝動から、
それを「悪口や誹謗中傷」という形で発露したくなるのです。

「悪口や誹謗中傷」を言うことで相手をおとしめることができます。
自分対相手との比較において、
相手を引きずり下ろすことで自分の価値を相対的に高める。
それにより内なる劣等感を緩和しようという心理が働くからです。

常に自分が誰かの何かの上にあることで、心を安定しようとする。
そんな誰かの何かに頼っている弱い人間。

つまり、

悪口は「依存症」

悪口が好きな人はなぜそれをやめられないか?
それは「悪口は依存症である」からです。

なんと不思議なもので、
悪口を言うとやる気や快楽に関与するホルモン「ドーパミン」が放出され、
ドーパミンが出ると楽しい気分になり、
つまり「悪口」は楽しいことだと脳は認識します。
しかし、
ドーパミンはよくばりな脳内物質で、
一度放出されると「より大きな刺激」を求めるようになるのです。
つまり、悪口の回数を増やしたりより過激な悪口を言わないと、
新たにドーパミンが出ず楽しい気分になれなくなってしまう。
恐いですね、楽しい気分になるためなのに…

これらを繰りかえしていく結果、
悪口を言うことが癖になってします。
悪口を言えば言うほど深みにはまってしまうのです。
これは砂糖中毒やアルコール依存症や薬物依存症と同じ原理。
「悪口は依存症」
これは怖い事実としてしっかり受け止めてほしいです。

多くの人は、悪口は「ストレス発散になる」と思っているのかもしれませんが、実際は真逆。悪口はストレスを増やし、最悪、脳を傷つけ寿命を縮めてしまうことをここでしっかりと知ってほしいのです。

実験においてもこんなデーターがあります。
東フィンランド大学の研究によると、世間や他人に対する皮肉・批判度の高い人は認知症のリスクが3倍、死亡率が1.4倍も高い結果となりました。批判的な傾向が高ければ高いほど、死亡率は高まる傾向にあったそうです。
これを聞いて、あなたはこれからどうしますか?

そして、悪口を言うとストレスホルモンであるコルチゾールも分泌するのです。コルチゾールはストレスを感じたときに放出されるホルモン。
快楽を得るドーパミンが放出される思いきや、悪口を言っているときは同時に寿命を縮めているという事実。
「悪口や誹謗中傷」に、何一つ体にとっても精神的にとっても利点がないことを胸に刻んでおきましょう。

心理学からの視点

心理学の法則で「返報性の法則」というものがあります。
それは、人は誰かに親切にされたとき「その親切をお返ししないといけない」という気持ちが湧き上がるという心理です。

「好意の返報性」を上手に使うとあなたの信頼度を高め、人間関係を深めることが可能です。
しかし、残念なことに世の中の多くの人は「悪意の返報性」を使っていることをあらためて理解してください。。

悪意の返放性の説明をすると、
ネガティブな感情に対しては、人はネガティブな感情を返したくなる。
いつかのテレビで「倍返しだ!」とはやりましたが、その倍返しというやり返してしまう心理が「悪意の返報性」です。
つまり、人に悪口を言うとやはり「悪意の返報性」で悪いものが返ってくることはもうおわかりでしょう。
「本人がいないから悪口を言っても大丈夫」と思っていても、あなたは「よく悪口を言う人」と周りにネガティブな印象を植え付けてしまいます。いつ自分に矛先が向かうかわからないので、周りの人たちは悪口を言う人を心から信頼しなくなるでしょう。
あなたは悪口を聞いたときにどうしていますか?
まさか、一緒に「うんうん」と同意していませんか?
それも、同じです。

悪口から卒業する唯一の方法

では、悪口を言う癖が身についてしまった人はどうしたらいいのでしょうか?
これらの心身に悪影響を与えることをしてしまい、健康を害し、信頼を失う「悪口」をやめるにはどうしたらいいでしょうか?

いったんここで考えてみてください。
自分がそうであったなら、どうしたらいいのでしょうか?

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そのいちばんの近道は
自分を整える」ことしかありません。
自己肯定感が高まれば悪口は自然と減る。

気に入らない相手をおとしめるのではなく、自分を高めることによって相手と自分のギャップを埋めればいいのです。
何が気に入らないのか?よくそこを見てください。
自分の周りの人は自分の鏡です。
きっと自分のみたくない部分、隠している部分、
それらをその人が鏡となって見せてくれてるのです。
その部分をしっかり見てみてください。

そしてひとつづつ、
何が気に入らないのか?
何に文句を言っているのか?
何がうらやましいのか?

それらを改善していくこと、
文句ない自分になるために、
自分のきたない部分、文句ある部分を磨くのです。

自分の中でポジティブなエネルギーを積み上げることで、自己肯定感が高まり、怒りや嫉妬、不充足感が満たされ、ネガティブな感情を抑えることができるように次第になっていきます。
そうしていくうちに結果、悪口や誹謗中傷から卒業できるのです。

「悪口を言わない!」
これはとても大切な自分との約束となることでしょう。
簡単じゃないかもしれません。
でも、絶対に人生を上向きにしてくれること間違いないです。
自分を信じて、
その悪のパターンから抜け出しましょう。

笑うのです。
笑って口角が上がると、脳はHappyホルモンのセロトニンを沢山分泌してくれます。たとえ悲しかったとしても悔しかったとしても、お天道さまみて笑ってみませんか?
よく、ばあちゃんが言ってました。
「いいかい、どんな時でも笑うこと。笑っていたら絶対にいいことがある。悲しい顔していて幸せに離れないんだよ。」って。

きょうもいっぱい笑顔で🌈

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