【悲報】ドラクエ10バージョン6.5[後期]で無能なシナリオ陣が作ったメインストーリーが当然のように炎上する
なかなか仕事がばたついておりまして、ようやくドラクエ10メインストーリーをクリアしました。Ver6のフィナーレを飾るストーリーということもあり、いくら無能なシナリオライターでも、ある程度なんとかなるだろうと思っていましたが、なんとかならなかったようです。そんなわけで冒険者の広場にあるおはなし感想広場は無事炎上。ドラクエ10の物語で最も面白いのはおはなし感想広場だと誰かが言ってた。
というわけで今回は何が問題視されているのか?その問題はなぜ起こったのか?既にゲームをプレイしている前提で独り言を喋ってみようと思います。以降は6.5[後期]メインストーリーをクリアした前提の文章となりますことをご了承ください。またシナリオを中心とした内容にフォーカスすることとし、知育ゲームのようなクソみたいなギミックやソロプレイ前提の一本道ダンジョンなどの批判はここでは触れません。
■何が問題視されているのか?
色々な文句が書き込まれていますが、概ね以下の3点に集約されるのではないかと思います。
①英雄たちの扱いが在庫処理するかのようで、雑に死なせている
②ヒロインのユーライザ含む天使がクソ
③ラスボス達が小物
それぞれ具体的にみていきましょう。
①英雄たちの扱いが在庫処理するかのようで、雑に死なせている
雑に書くとこんな感じなのですが、フォステイルは都合上生存させておいて、それ以外は生存したままだと都合が悪いのか、Ver6.5の中で消滅させておかないと、みたいな運営の都合感がものすごくユーザに伝わってしまったのではないかと思います。Ver6.5後期ということで尺が短いこともあり、余計に在庫処理感を与えてしまったと思います。
こうして振り返ってみると他の種族は登場し、竜族が登場しないことから本当に成田は竜族が嫌いなんだなって思います。
運営を擁護するわけではないですが、恐らくこの天星の英雄たちのテーマは英雄たちの生き様、みたいなものだったのではないでしょうか?物語の大枠としては、アストルティアの英雄とされる人物達には過去の栄光と当時の苦悩があり、彼らが切り開いた道が後世の人々が今を暮らす世界の礎となっている、そんな英雄たちが今度は神化の儀を経て、現代にまた新たな道を切り開き、そして未来を託していく、そんな流れの物語だったのではないでしょうか。なんかそんなふうに聞くとええ話な気がしませんか?実際にプレイするとそんなふうには感じませんが。多分今の運営のシナリオ陣の力ではこのようなテーマをゲームで表現できないくらいに落ちぶれているんだと思います。
やるならせめて、ゲノスとの最終決戦前に英雄全員消滅させといて、ゲノスの最終決戦タイミングに消滅したはずの英雄全員現れて、例え魂が消滅しても俺たちはお前を見捨てたりはしねえぞ!みたいなバラン戦のポップのような流れで光輪を維持してもらうとかでも良かったのでは?それなら主人公たちのような今を生きる人物に未来を託してると受け取れますし、在庫処理感をあまり与えなかったのではないかと思います。
②ヒロインのユーライザ含む天使がクソ
Ver6の開始で主人公が神化の儀を受けるための試験をこなす際になぜか天使達の妨害にあいます。なぜ天使達は自分の首を締める真似をするのか全く理解できないですが、どうも主人公には創生の女神ルティアナが消滅した原因みたいな噂が流布しており、それにより天使達からみた主人公の印象は悪いみたいな流れになっており、プレイヤー達からすればなんでそんな意味不明な話になってるんや!天使はクソ!みたいな印象になります。のちのクエストにも絡む「名もなき天使の書」や「星導秘録」を確認すれば、天使のクソっぷりがよくわかります。
運営としても最初の天使達の発言や態度はクソみたいなことは決めていたとのことでした。ストーリーとして重要なのはそこからの流れで、その誤解が解けたあと、そうだったのか、こんなことに騙されてしまうなんて!!申し訳ない!微力ながら俺たちも血と汗と涙を流し、アンタの力になるぜ!みたいな展開になるのが王道だと思いますが、今までクソみたいなシナリオを作ってきた成田ですから、そのようなことはありません。天使たちは誤解が解けたあとも、別に血も汗も涙も流しません。最終決戦前にハクオウから「天使は戦わないんですか?」と天使達本人の前で発動したKY発言からもわかります。そして極めつけはたくさんの英雄たちが犠牲になったにも関わらず勝利の宴を開催し、血も汗も涙も流してない天使達が勝利を祝うわけです。なんだそれって感じですよね。いつの世も自分で手足を動かさず口先だけが動く人なんて信用されません。
このあたりは恐らくヒロインであるユーライザと、他の天使達との対比を目指したのではないかと予想しています。そうでないとハクオウにクソみたいな天使disな発言はさせないと思います。天使達は最後までクソだけれども、ユーライザについては真っ直ぐな彼女の行動は他の天使達とは違うんだ、天使といってもユーライザのような天使もいるんだよ、ユーちゃんマジ天使って流れを作ろうと考えたんだと思います。しかし、その流れを作り出すことはできませんでした。なぜならユーライザの出来が悪かったからです。
彼女自身はクソみたいな天使達との対比を作りたかったがゆえに純真無垢なものにしようとしたのかもしれませんが、なんか主人公に対して信用が異常に高く、なんかこいつ重たいなみたいな発言が多いし、アストルティアで天星郷の話をベラベラ喋ったり、物語が進行する度にお気持ち表明みたいな無駄口が多いし、最終決戦前負傷してるのかと思ったらケロっと最終決戦に参加するし、こいつなんなの?みたいな印象をユーザに与えてしまっていました。最近アンルシアもなんか重いよね。
そんな状況を打開しようとしたのかわかりませんが、安西大先生のユーちゃんマジ天使発言が額面通り受け止められて極めて不評です。安西からすればVer6のヒロインなわけですから、盛り上げたい意図があったのかもしれませんが、残念なことにそこらへんにあるソシャゲとは異なり、別にドラクエ10はそういう感じのゲームじゃないし、このキャラが実装されるなら課金してでもガチャ引く!みたいなプレイヤー層ではないので、完全にターゲットを見誤ったのではないかと思います。市場調査のミスですね。Ver6のヒロインはラダ・ガートです。
③ラスボス達が小物
率直に言うとコイツらよくわかりません。
ドラクエ10では当初から本当のラスボスみたいな奴が暗示され、ようやくVer3.5でその名がジャゴヌバであることがわかり、そしてそのジャゴヌバはVer5のボスとして登場しました。そしてVer6では、ジャゴヌバはジアクトの一人に過ぎないって言われてドラクエ3のバラモスみたいな流れが突如作られ、Ver6ではジアクトとの戦いが展開、これもうわけわかんねえな?にはなりますよね。
そしてそのジアクトの親玉であるゲノスとVer6の最終決戦で戦うという、Ver5までの長い時間をかけた設定はなんだったんだ、みたいな話になっています。
せめて敵キャラの背景が奥深かったり、キャラが尖っていたりしていたら、まだ魅力があってよかったのですが、シナリオは成田なので敵キャラに魅力なんてあるわけがありません。まずは挨拶代わりに相手を見下して、その後よくわからない油断をして、おのれ下等生物のくせに!っと叫んで戦闘が始まり、そして下等生物に討伐されるという流れで、概ねどのボスも共通しています。最後のゲノスまでそんな感じです。なんだこれ、そろそろなんとかしろ。
Ver6物語の当初はジアクトは強大な力を保持し、天星郷はおろか、アストルティアも簡単に滅ぼせそうな圧倒感を演出していましたが、結局でてきたのがレオーネとかサフィルとルーベが合体したボスを除くと5人くらいしか出てきてなくない?しかも普通に戦ってやられてるし。5人くらいしかいなくて、かつ種族存続のために切羽詰まってるはずなのに、なんでそんなに俺たちすげー感出してたの?あんたのところにいたジャゴヌバもVer6の前にやられてるんですけど。どんな気持ちで喋ってたの?
■シナリオの問題はVer3から出始めていた
元々ドラクエ10のシナリオの評判が良いとされていたのはVer2までとの認識です。Ver3以降迷走感が漂い、パクレ警部事件を経て、Ver6ではついに紛糾しているくらいのノリです。ドラクエ10は当初藤澤がディレクター兼シナリオを担当、高評価を受けているメギストリスの物語など藤澤の手によるものです。藤澤はVer1で退任しましたが、彼の作り出したドラクエ10の世界観は引き継がれ、Ver2でのアンルシアの物語は勇者と大魔王という王道な点からもその素晴らしさを維持していました。
しかし、Ver3あたりから雲行きが怪しくなってきます。藤澤の後任で無能の権化たるりっきーによる数々の無能伝説に埋もれて忘れそうになりますが、Ver3.0では新大陸に行けないシナリオ進行、Ver3のヒロインであるエステラのよくわからない物語の立ち位置、そのせいで口の悪いプレイヤーからカステラ呼ばわりされるなどの悲劇があったり、ナドラガンドの世界設定をなぞっただけのようなシナリオ内容など、だんだん現存するシナリオ陣では抱えきることができない状況になってきます。ナドラガンドについてはその後のシナリオでほとんど登場せず、なにかの都合で誰か竜族出すかってときにエステラがとりあえず出てくるだけの種族になってしまっています。本当に成田は竜族が嫌いなんですね。
どうしてこのようなシナリオになっているのか、兎にも角にもキャラに魅力がなくなりつつあるからだと思います。なぜキャラに魅力が無くなりつつあるのか?キャラクターは物語の進行を喋るだけのものになってないか?そう感じます。藤澤はちゃんと後継者作っとけよ。
物語というのはキャラクターが作り出しドラマを生み出すと思っています。自分が何を感じ、何を考え、その結果なにかを判断し行動する、そしてその行動の結果、物語が紡がれる、そういうものだと思っています。ダイの大冒険っていう最大のお手本がありますよね。でも最近のドラクエ10の物語は最初に物語がシナリオライターによって作られ、その物語に沿ってキャラクターを当てはめているだけに見えます。ドラマが見えないんですよね。
そのため、主人公がどうして神化の儀を受ける気になるのかわからないし、どうしてユーライザが主人公に対してそんなに異常なまでに信用してるのかもわからないし、これだけの世界の存亡に関わると言える戦いなのに英雄達やユーライザ達との交流がみえず本当に団結力があるのか、等。我々プレイヤーはそうしたところが気になるけれども、シナリオを作る側は自分達が作った流れにキャラを当てはめるだけなので、そうしたことは気にならないし表現できない、そんなふうにみえます。奥深い小説みたいなレベルを求めてるわけじゃないんですよ、ちゃんとシナリオを書いてよ。
ストーリーが面白いときって、そのキャラクターのそのときの行動や台詞などで、共感したり、心を揺さぶられたり、そんなときがありませんか?ポップの名台詞が今なおおっさんユーザの心を離さないのは言うまでもありません。今回のドラクエ10Ver6.5[後期]のシナリオでそんなものありましたか?私はありませんでした。本当にそのキャラは自分で考え、自分で判断し、その結果その感情、台詞を喋ってますか?自分がそのキャラならどうする?みたいにキャラ目線で考えてくれてますかね?なんでレオーネはVer跨って2回もお気持ち表明させられてるんですか。運営の都合でそうさせてるだけなんじゃないですか。
■Ver7はどうなるのか
既にVer7が発表され、恐らく来年4月以降の発売になるんじゃないかと見込まれています。今はどのような物語になるのか全くわかりません。プレイヤーが最もドラクエ10に期待しているのはメインストーリーなわけですから、早急な立て直しが必要です。しかし、恐らくムービーの作成、声優さんのご都合などから、既にある程度シナリオは出来ていると考えられますので、Ver6での不評の声をVer7のシナリオにフィードバックすることは難しいのではないかと想像します。なんとか少しでも修正しようとしても、今のシナリオ陣の力量では、修正によって整合性が取れなくなるところが出てくるかもしれません。修正しなくても整合性取れてねえだろって言わないでくださいね。
恐らくVer7でも、なんかよくわからないけど無根拠に相手を見下すことから始めて、よくわからない油断をして、そして実際に戦ったら、普通に倒せました、みたいな展開になるんじゃないですかね。
そういえば天星郷にある「名もなき天使の書」や「星導秘録」をみると天使達がよくわからない妄想や他の種族を無意味に見下している描写が多いですよね。なるほど、そういうことですか。Ver7で倒す敵は天使達なんだなきっと。これは楽しみですね。我々の心を揺さぶってくれそうです。
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